上原彩子さん チャイコフスキーコンクール

昨年、縁あって、ヴェーラ先生と上原彩子さんのことを共著で本に書くことができた。ヴェーラ先生の誕生日が近いなあと思って、上原彩子さんの演奏を聴きたいと思った。偶然、コンクール優勝時の演奏の映像を見つけた。

2002年のチャイコフスキーコンクールのピアノ部門で、上原彩子さんが優勝した。ピアノ部門での優勝は日本人として初めてのことだった。さらに、女性が優勝したのも初めてだった。

上原さんは、浜松国際コンクールにも出場していて、その時に、静岡に住んでいる伯母が新聞の切り抜きをよく送ってきてくれた。その頃からひそかに応援していた。上原さんと私は同い年である。そのため、余計に応援した。

当時はインターネットは大学でしか使えなかったし、今みたいにネットで配信などないから、コンクール時の演奏は購入したCDを聴いただけだった。

それが、ロシア語で検索をしていたら、ロシア文化テレビの映像を見つけた。18年後に初めて映像を見た。

上原さんの旦那さんは調律師で、上原さんのピアノの音が好きで結婚したという話を聞いたことがあったが、私も上原さんのピアノの音が好きだと改めて思った。この深くしっかりした音が好きだ。ネイガウス派のヴェーラ先生に教えてもらったからこそ、この音なのだと思う。

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