秀吉の朝鮮出兵：前半

秀吉の朝鮮出兵は、私にとってずっと日本史最大の謎だった。当時は文化的上位にあった朝鮮、そして超大国の明に、なぜ秀吉は無謀にも出兵したのだろうか？その謎は7～8年前に解けた。５年弱のアルゼンチン生活で、南米の歴史・地理関連本を読んだ。コロンブスが1492年、西に巨大な大陸が存在する大発見の糸口となる島に上陸してから、1512年にマゼランが世界一周に成功する僅か20年の間に、スペイン帝国＋ポルトガル王国の世界征服は、すさまじい勢いで実行された。
日本への西洋人渡来は1543年の鉄砲伝来となってるが、それは記録に残っているだけで、1512年以降史実に残っていない侵略は日本各地で始まっていたはずだ。スペイン＋ポルトガルの初期の狙いは金・銀だったが、それに限りが見えた後は、人的資源＝労働力＝奴隷に変わり、そして最後には最大の戦略的目標であった「明」征服に向かった。To be continued 後編