イクメン日記★コレクティブハウスで子育て奮闘中[第4回]
コレクティブハウスで行われている「コモンミール」など、家事の一部を日常的に共有化する仕組みは、誰かが誰かに課すものではなく、誰かから誰かにサービスが提供されるということでもありません。
個々の居住者が主体的に参加し、自分自身が担うということで成り立っています。ですので、どのように運営していくかはその時の居住者たち次第。話し合いをベースに暮らしを創ります。
その中で大切にしているのは、何か持ち回りで作業を行う時、世帯単位ではなく、個人単位で担うこと。先ほどのコモンミールの当番も、夫婦それぞれ別に当番を担います。月一回開催される定例の話し合いにおいても、参加は夫婦それぞれ個人として参加し、ちゃんと意見が言えるように子どもには、ベビーシッターがつきます。
男女については、このように徹底して、等しく参加する仕組みをつくりつつ、逆に個人の状況は、個々に相談して、生活に無理のないようお互いに配慮しています。
日本では、何か物や作業を人数で等分にすることを「平等」と表現することが多い気がしますが、そうではなくて、個々の状況は一人一人みんな違うけど、それでもみんながそのことに参加できるようにすることこそが、「平等」だと思います。それを話し合いによって実現させる試みが、コレクティブハウスの暮らしです。
この国になかなか実現できていない、民主的な社会の実践者に子どもたちもなっていって欲しいなと願っています。
(コレクティブハウス聖蹟住人O)
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