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「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草をとり、下農は草を見て草をとらず」

こんなことわざをご存知ですか?これは中国明代の馬一龍という人が書いた「農説」という本の中の文章がもとになっていると言われていますが、古くから草との関わりは農民にとっての大きな関心事だったことが伺えます。そして草の管理のコツはこのことわざからも見ることが出来ます。

まず上農(上手な農家さん)は草の芽が頭をのぞかせるかどうかぐらいのタイミングで土を動かして草を枯らします。これが後々の管理も含めて一番楽な方法なんですが、大抵の場合他の作業も忙しい時期になるので後回しになりがちです。それをすぐにやれるからこそ”上農”と呼ばれるのでしょう。

中農(まあまあの農家さん)は草が生えたタイミングで「じゃあやるか」と草をとります。

そして下農(下手な農家さん)は草が生えてもとらない...というよりは、もう手遅れで茫然自失という状態を表しているんじゃないか、それを揶揄している表現なんじゃないかという気がします。

本当はみんな草とりをするタイミングをわかっているんじゃないでしょうか。でも忙しいから中々取りかかれない。それでも「よし!」と、草取りするぞと決めて取りかかれるのが上農さん。要は決断力なんでしょうね。決めるからこそ物事が動く。それは万事に通じること。

「今でしょ!」

と、決断できる自分でありたいと思います。

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