【広い】西洋画に関心の薄い人も楽しめる大塚国際美術館・所感【座るとこ多い】
はじめに ──西洋美術に興味がなくても楽しめるのはなんで?
徳島県鳴門市にある大塚国際美術館をご存じでしょうか?
2018年の紅白歌合戦で米津玄師がここの目玉であるシスティーナホールでlemonを歌う様子が中継されてたから、それで目にした人も多いかも。
大塚国際美術館は、大塚グループが設立した美術館で、西洋の名画が陶版画により実寸大で再現されている。つまり展示作品は全てレプリカ。
この美術館を一巡りするだけで西洋画の歴史をざっと学べるすぐれモノなのだが、地下3階から地上2階にわたる展示室はとても広く、しっかり見て回るとなると、一日かけても足りないほど。でも、3300円という入館料に見合うだけの価値があると思う。
物量もさることながら、フォトスポット、ミュージアムショップ、レストランなどのお楽しみ要素が充実しており、さすがは大企業設立の美術館といったスケール感。
私はこれまで、友達と二回、一人で二回の計四回ほど大塚国際美術館に行った。大塚国際美術館は、美術史も世界史もちんぷんかんで、特定の好きな画家もおらず、美術オンチな私でも楽しめる。
私が思う、大塚国際美術館のいいところは以下の2点です。
■絵画や画家自体の解説のみでなく、その背後にある文化まで説明してくれる
先述のとおり、私は美術オンチで、絵画そのもののみを見ても、(なんてきれいなんだ。)という感想しか出てこないです。昔はこんなんじゃなかったのになあ。子どもの頃は、もっと絵画の中に没入して楽しめた気がする。
そういう自分でも、大塚国際美術館の展示をなぜ楽しめるかというと、各時代の特徴や主題のもつ意味、文化の背景といった周辺の土壌までしっかり解説してくれているからだと思う。それでようやく(ほう。)と前のめりになって楽しめるところがある。
最初にテーマやら特徴が提示されて、ほ一んくらいに見ていたら、具体例を物量で教えてくるから、いやでも頭に入るというか。
うつくしい絵画自身を目で楽しむだけではなく、様々な知識が散りばめられているから、脳に栄養が行き渡る。そういったイメージを摂取するのが最高にきもちいい。
とくに宗教画は、神話のモチーフや人物を浴びるように学ぶことができる。好きな人多いんじゃないかなあ。十字架降下とかデイシスとか、キリスト教を知ってる人なら言わずもがなのところなのかもしれないけど、自分は全然知らなかった。
■座るところが多い
美術館での作品鑑賞ってインテリな行いに見えるけど、ずっと立って見るわけだから、実はめちゃくちゃ疲れる。
でも、大塚国際美術館には、とにかくたくさんのソファやベンチが用意されているから、いつでも休憩することができる。
言いたいことは上記2点でお終いなのですが、以下、自分に刺さったところと設備面を記しておきます。
展示
美術史やテーマを頭に入れる
先述のとおり、各時代の特色をまず提示するパネルがあるから、ここを頭に入れた後、膨大な事例を見ると楽しい。
しかし、目当ての好きな画家がいる人は特に楽しいだろうなー。教科書で見たことある有名な絵画もたくさんある。
自分の見方で
自分の好きなように見ても全然楽しい。
犬などの動物を探したり……。
音声ガイド
500円で音声ガイドを借りれる。一人で行った時に一度借りたのですが、これが結構よかったです。絵を見て、キャプション読んで、の連続だとやっぱり脳が疲れるから、ピンポイントでも、絵を見ながら音声をきく時間があるとラク。力入れてるんだなって展示もわかるし。
設備など
展示外のお楽しみ要素
レストラン
レストランやカフェは計3ヶ所ある。営業が不定期だったり、フードメニューが15時だったりするから注意が必要です。
一番大きいのは地下2階にあるカフェ・ド・ジヴェルニーかな。
モネの絵画と蓮池のそばにあります。
海鮮丼を食べた覚えがあります。
3年くらい前に行った時は、ホールカフェもやってました。今はやってないのかな?
自販機もあります。
フォトスポット
行くたびに異なるフォトスポットが用意されている。
おわりに ──体力と気力を充実させて臨みたい
このあいだ行った時は、無謀にも午後から行ってしまったため、全然見切れなかった。
入館料も安くはないため、行く時は時間をしっかり取りたい。
あとは、体力と気力が必要であると心構えしていくのが必要だと思う。
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