マイケル・ジョーダン ラストダンス


これぞ課金コンテンツだ!と叫びたくなるくらいの圧倒的情報量、臨場感で、なぜこんな映像が眠っていたのかと疑いたくなるほどのクオリティだった

NBAがブルズ3連覇のかかるシーズンで、最高のチームでのMJの記録を残したい、いや残さなければならないみたいなテンションで作ったようだ
これはわかるなぁ 他ジャンルになるけどメッシや(CR7もか)イチローなど超人の映像も必死で残してんだろなオラとつい思ってしまうね

①MJの人外な躍動
絶対シュート外さない ブザービーター やられたら絶対バスケでコテンパンにやり返す
まさに一騎当千 もう三国無双見てる感じ おもしろすぎる 人外、超人、フェノメノン
現代のJ○ーグとかでコンパしてる職業サッカー選手とか爪の垢を煎じて飲んでほしい

②MJの裏側
めっちゃ正直に当時振り返ってインタビュー受けるMJ
嫌いな奴は嫌いで批判も余裕でやる 強がりも言うけど間違ってたことは認めるし素直 ドラッグも全く無し
胸の金のネックレスが当時の黒人ラッパー的な雰囲気だけどまともだった

③圧倒的映像美
当時1997~98年でまさに90年代アナログ全盛期なので、なぜかフルHDとまではいかないがHD映像以上の質感
これリマスターしてんのかな?いろいろググったけどそんな記述無かったのよねぇ

それが象徴的なのが当時流れてた試合の中継映像も度々当時の世間の受け取り方として差し込まれるんだけど、それよりも圧倒的に映像差がすごいんだよ
わざとかなってくらい

HD画質は当時存在してたみたいだけど(日本の地デジ化2003年、完全移行は2011年)、それをロッカールームやゴールリング脇で撮影してるくらいだからすごい密着してるのよ
費用がとんでもなかったんじゃないかなぁ

④重厚なサイドストーリー(これ重要)
ブルズの黄金時代の監督フィル・ジャクソンのキャリア生い立ちが中南米だったとか、ブルズ所属でロールプレイヤーのチームメイト、カーの父親がベイルートで銃撃されるとか、
もちろんMJの中心にするんだけど、その側面を固めてよりMJの圧倒的存在を際立たせる演出がすごい
これ連続シリーズだからできるボリュームの使い方だなぁ

⑤終わりへ歩むラストダンス
僕らが大好き散る美学
永遠に続くものはこの世には無い
それはブルズ、MJも同じ
選手生命の終盤へ、ブルズ黄金期の最終局面へ
すでに歴史があるように結末は決まってるんだけど、その先がどうなるかなぜか期待してしまう
構成も非常ににくくて、デビュー当時とブルズ黄金期中盤をシフトさせながら同時に描く

そのおかげで物語の終わりへの歩みがゆっくり進み、MJの若い頃の大いなる希望や未来へのワクワクを感じて受け手が現実逃避にふける余地まで与えてくださる
まさにラストダンス 輝くんだMJ ぼくたちを差し置いて君だけは永遠にいてくれよ
エアジョーダンの昔のモデルを引っ張り出して履いたシーンとかもうノスタルジーで溶けるかと思った

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とにかくみんなに見てほしいマスターピースオブマスター 
2020年ベストドキュメンタリーになるでしょう
おすすめです

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