2022/09/27 本日の日記「Dress×Dress」

「カードファイト!!ヴァンガード Will+Dress」最終話。

終わったねえ、いや…終わったねえ……………

前回1万文字越えの感想文を書いたと思うんだけど、今回は流石に無理です。

簡潔に書いていきましょう。


まずはファイト面!

今回もめちゃくちゃアツいファイトでした。お互いのデッキレシピにおいて見せられるいいところも悪いところも全部描写していたし、プレイヤーの手癖みたいなものもこれまでを踏襲、総括するプレイングで非常に満足。

特に良かったのは10ターン目。ユウユがバウルヴェルリーナかニルヴァーナ・ジーヴァどちらのスキルを使うべきか悩んだシーン。

最終的にユウユはバウルヴェルリーナのプレイを優先したものの、このプレイに正解はない。結果論としては、手札に完全ガードが加わったので、11ターン目のテンペストの攻撃を耐え抜くことができた。

どちらでも正解だった行動だが、手札の確保を優先したことが結果活きた。前回のバウルヴェルリーナがオーバートリガーを引き当てたのと同じ流れだ。ユウユの行動はその場で正解が見えないものの、信じた行動に結果が引き寄せられているような、そんなゲームが多い。

そして最終ターン。

ユウユは予想外の行動に出た。

「ヴェルリーナ・アルクスにオーバードレス!」

頭ん中真っ白になった。感想長々と書ける気がしないの全部ここのせい。

実際、クロスオーバードレスの軸においても、アルクス自体が優秀なカードであることに変わりはない。(採用するかは別としてね)

これまでを捨てない、それがオーバードレス。ユウユは似たようなことを、かつてミレイにも告げていました。

全力のユウユのこれまでの全てをぶつけた最終ターンで、勝負はユウユの勝ちとなった、訳なんですけど………

いや、マジでこれをヘラヘラ見る精神的余裕どこにもないわ。全部がガッチガチの構成ですよ。

キャラクターの心理面でも最高の場面が多々あった。


ライカは自分の目標を目の前でぶっ壊された挙句、ミチルは敗北してもなお笑う姿に、「それじゃあまるでコイツ(ユウユ)じゃないか」と向ける先のない怒りをユウユにぶつけようとファイトに臨む。

あの敗北は何かの間違いだ、まぐれだと証明する…なんてまあよく言えたもんだ。そんなこと言ったらここまでのお前の勝ちも全部まぐれってことになるんだぞ………

しかもどれだけ追い詰めても、否定しても。相手は全力でぶつかってくる。意味がわからない。自分に負けた弱さを考慮して前のデッキを切り捨てたと思ったら、最終ターンはその弱さの象徴であるオーバードレスを使ってくる。ライカの目線から見たら、マジでユウユは理解不能な存在でしかない。

それでも、12ターンにも及ぶファイトで気づいたことがある。どれだけ相容れない存在だろうが、ここに立ってファイトしているなら、ユウユはヴァンガードファイター。ここまでごちゃごちゃとお互いの主張をぶつけていたが、たったそれだけの単純なことだ。

なら答えは簡単。勝つのは俺だ。

結果彼は敗北したものの、ユウユを一人のヴァンガードファイターと認めた以上、ゴミだのなんだの散々言ったことは流石に自分の間違いなので、それはちゃんと撤回しようとなったのは良かった。それが一番大事ですね…

少なくともブラックアウトの皆さんは自分のことを言われる分にはいいけど他の人を一緒くたにされるのが地雷なのは間違いなかったしね。これまでユウユが怒ってきたのも全部他人のためだったし。

一方で、ユウユの「負けても真剣なら楽しい」は、ライカの地雷でもあるんだよな。負けて楽しくなかったから勝ちたいって思うようになったライカからしたら、本気でしばくぞお前ってなる話だし。

最後まで相手が気に入らね〜〜〜と思いつつも、心の根っこ、「俺はヴァンガードをしている」でようやく分かり合えて良かった。

ライカもああ言っていたが、最後、脳裏にかつてのミチル、タイゾウの言葉を思い出す。

「勝ちたいと思える相手がいれば研究するし、苦しくても頑張れるでしょ?」
「バチバチにやり合うのって楽しいじゃん?」

この2つの言葉を同時に思い返したのは、彼なりにこのファイトが楽しかったことを示唆しているんじゃないかなあ、と思ったり。

だから次もやりたいし、今度は俺が勝ちたい。多分そういうことなんだと俺は思っている。


そして一方のユウユなんだけど、直前のミチルとのファイトで指摘されたこと全てが活きている。表情も迷いなく、時折貪欲さを感じさせる笑みも見せる。

そりゃそうだ。だってユウユは楽しくてしょうがない。勿論、ブラックアウトをゴミ呼ばわりされたのは許せない。それはなんとしても撤回させたいし、ライカに自分達を認めさせたい。

それはそれとして、全力でぶつかるファイトは楽しい。

ユウユは最後までそれを貫いた。相手を否定するためじゃなく、純粋に勝つために自分を貫いた結果が、今回の天秤を分けた…と思う。

その象徴が「ヴェルリーナ・アルクス」だ。

「オーバードレス」。ライカが弱いと切り捨てたものを、ユウユは捨てない。

諦めない限り何度でもその力を纏う。それがオーバードレス、トリクスタ、そして近導ユウユの矜持なのだから。

なんだかんだライカとしても無茶苦茶だ、なんなんだお前はとまで言っても、ほんの少しその心の根源を理解できたから、「こいつとは相容れない」と思っても「でもこいつは俺と同じヴァンガードファイターだ」と思ったはず。

ライカにそう思わせたのは、直前のトウヤとのファイトも大きい。

決勝トーナメントを通じて、ライカは自分とは世界が違うというか、見向きもしていなかったカウンターファイターの世界を垣間見ていた。

ミレイを相手にカウンターファイターは一筋縄ではないことを知り、トウヤとのファイトで「ファイター同士どこかしらは似る」ということを知る。

この2つの要素がなければ、ライカはユウユのことを最後まで否定していただろう。

結果的に、二人ともこの大会を通じて成長・理解したということだ。

最後にミチルが語った通り、大事なのは互いの存在を認めること。理解しなくても、共感しなくてもいい。

まあライカは、相当ユウユのことを理解した上で「俺は違う」を提示したわけだけど…

少なくともライカはもう相手を雑なカテゴライズで当てはめるようなことはしないんじゃないかな。

相手を否定するのではなく、どんな相手にでも自分の正しさを貫ける。
そんな強さを手に入れた。


今回のサブタイトルのDress×Dressは、かなりの数の意味を含んでいた。

プレアドラゴンとトリクスタ、2つを掛け合わせたXoverDress。

それは希望のトリクスタとリノ(overDress)、絶望のバヴサーガラ(リノリリ)とトリクムーン(DressBoost)、2つの力がかけ合わさったものでもある。

そして、対峙するユースのレヴォルドレスとXoverDressで、2つのドレス。

それだけではなく、過去の自分(overDress)と今の自分(XoverDress)で、2つのドレス。

あまりにもミーニングに富んだこのサブタイトルに頭が上がらない。

次のクールが今から待ちきれないが、朝からの再放送もある。

マサノリが何企んでるのかまだわからんしな!!!!!!!!!とっとと1月にならんかい!!!!!!!!!!!!!

よし、簡潔にまとまったな!(思考放棄)

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