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男なるものの危うさについて(ヨコシマ相談室番外編)




(これはとあるうつから回復しつつある男性のために書いたメールです。)

男なるものには太古の昔から「志や女やこどものために命を投げ打ってそして死にたい」「そうする事でしか究極のエクスタシーを感じることはできない」というとんでもないドMなプログラムDNAの最深部にガッツリインストールされているの。

ほら、シンジも綾波レイに守ってもらってる時より、綾波を助け出してる時のほうが、段違いにイキイキしてるじゃない?いやほぼほぼエヴァTV版くらいしか見てないけど。闘ってる時のシンジは、助け出した事で綾波に振り向いて欲しいとか、Hいことして欲しいとか、そういうの一滴も考えてない。(いや、闘いが終わった平常時ならちょっとあるかもですが(;^ω^)。)でも闘いの最中は綾波がゲンドウ命でもそんなのどうでも構わない、ただただ綾波を救い出すのが男のエクスタシーなワケよ。

動物でも、知ってる?見たことある?

肉食動物…たとえばそのへんの野良猫のオスのボス猫とかはね、取ってきた獲物は女こどもに与えて最後に食べるし、自分の子ですらない赤ちゃんネコにエサをぶんどられても手出しできずボーってしてるのよ。

ガチのボスであるほど、戦闘力高い系のいかついデカイ猫ほど、そうね。

それを自覚して、つまらない会社とか、悪い女性とかに軽々しく自分のすべてをなげうってはダメよ。

結局は男の究極のエクスタシーは「殉じること」にしかないわ。それは悲しいけど、事実よ。

でも、それならそれで、肚を決めて、殉じる価値のあるものをちゃんと一生かけて探して、それだけに大切な自分を殉じるのよ。

いっそ女性に思いっきり転がされるにしても、仁義ある転がし方の出来る、筋の通った頼りがいのある悪女を選んで転がされるようにどうか気を付けてね(まぁそんなヒト滅多に居らんというかそれができる時点でいいヒトだけど…) 。

そしてアナタは

「男には、自分の得にならないのに、ナニカを助け、ナニカに殉じ、ナニカに奉仕してしまうというヘンテコな自己破壊的ですらある強い情動がある」

「助け、殉じ、奉仕するという行動は、とても無防備な行為であり、とても危険な行為であり、そもそもが自己破壊的な側面も含み、とくにやり方や相手がまずければ破滅以外の何物でもない」

「かといってその情動を無理やり抑え込もうにも男はそれを消し去ることはできない。むりに抑え込もうとするほど、却っておかしな別タイプの自己破壊情動や、世界へのうらみや悪意が湧き出て、収拾がつかない破滅に足を踏み入れてしまいがちだ」

つまり

「ナニカを助け、ナニカに殉じ、ナニカに奉仕し、そのような自分で
あることに正当な誇りと価値を日々感じないと、男は心を病む存在なのだ」


と心の片隅のどこかで気づいたから、あなたはそうやって、うつから抜け出る過程で、ふと動物保護基金に募金したのかもしれないね。

自分をペテンにかけようとする相手ではなく、そういう健全な「相手」を見つけて行動できたのは、まさにあなたがいま、うつから抜け出つつあるからなのかもしれない。

あなたは若く、人生、先は長いから、これからも、幾度となく大変なこともあるとは思うけど、そうやって自分の気持ちを無視せずに素直に見つめられるあなただから、きっと幸せを掴めると思うな。

応援してるよ。


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