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前世のお話

私が高校生の時、お友達に紹介してもらい占いをしてもらったことがあった…

1日1人もしくは2人しか占ってもらうことができず、電話予約でお願いをするのにもこちら側の何かを感じとり電話に出てくれないことがある占い師さん。
学校では、見てもらえた〜何度かけても無理だったなどの話で盛り上がってました。

友達と一緒に緊張しながら電話をしました。
思いもよらずすぐに出てくれました。
日時は占い師さんの都合なので、こちらからは指定不可で言われた日に行くしかない。
占い師さんの声は厳しめで、一言一言が力強く感じたのを覚えています。

かなり緊張しながら占い師さんのお宅へ行くと、そこはマンションで占いの館のようなものではなかったんです。

出てきた女性は年配の方で 噂どうり白装で袈裟をかけて現れたので、まずいところに来たかもしれない…と不安になりました。

中に入ると仏像が置かれている部屋に通され、
紙とエンピツを受け取り質問したことを紙に書くように指示され名前や住所や生年月日など、聞かれる事を紙に書いていった。

占う前に今見えている事を話しますねと…
そこから出てきた言葉に絶句した。

私の前世はお坊さんだったという

お坊様なんて素敵〜なんてことはなく、このお坊さんは なまくさ坊主でどうしようもない坊主だったと。 
とにかく素行が悪く、女の人にもだらしなく仏様に顔向けできないようなどうしようもない男だったらしく…
私はこの坊主が成し遂げなかった事をやるために誕生したようだった。
周りには困った人や何か抱えた人が自然と集まると言われました。
自分が意図しない道へ進み、わざわざ苦労させられる。これは自分ではどうにも出来ないし逃げられないので流れに任せるしかないと…

くそ坊主めっ!

この占い師さんの占い結果ー
お客相手にお酒を注ぐ仕事につく
お金には縁がないけど人には恵まれる
必ず仏門にふれることになる
大きな苦しみが待つ
自営業をするご両親のいる人と結婚する
夫婦仲はあまりよくはないがご両親がよくしてくれる。
子どもは1人。
ちょっとこの子は大変で1人だけど3人分の心配や苦労がある。
子どもは仏様や御先祖様とのご縁が深くとても良い子に育つ。
当たらなかった事もあるけど、上に書いたものは全て当たっていました。

それにしても坊主よっ
何しに仏門に入った!
あなたのおかげで私は意図しない道を渡り歩き、流れに流されて、もがいて這い上がって落ち着く余裕もない人生だったよ。

阪神大震災で祖父が亡くなり、お友達やお客さんも亡くなり、手を合わせにお寺に行くようになった。般若心経もご真言もすんなり覚えられたのは坊主の何かしらのものなんだと思った。

人の助けになってることも、長い人生のどこかで1つ2つは坊主よりは誰かの役にも立てたと思う。

救われていたのは人とのご縁に恵まれていたこと。これだけは神様がくれた贈り物だと思う。

坊主よ!
もし前世があるのなら、私もいつかは誰かの前世になる。
なので少しでもよい行いができるように、次の私がよい人生を送れるように、坊主が成し遂げられなかった事を少しくらいはできるように、あんたが好き放題し、人を傷つけたり悲しませたりした分も、なぜか背負わされてしまったけれどこれからは楽しみながらまたあなたの分まで頑張ってくよ。



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