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イチョウ五重奏団 at 中目黒楽屋 Oct. 17, 2022

半年ぶりのライブ、レポ(というよりメモですが)を書くのはほぼ1年ぶりです。
イチョウ五重奏団としては楽屋での開催は初めてですね。
セットリストなどは既に新澤さんのSNSでご紹介がありますので重複情報ですが、簡単な感想など。

1曲目は谷口さんの作品で洒脱なスウィング。まさに映画音楽のような、情景が明に浮かぶような軽快な曲です。
バイオリンのソロではチェロが、フルートのソロではバスクラリネットがそれぞれベースラインを取る、素敵なアレンジでした。
2曲目、Jamesは構築的なアレンジの中にもJazzのスペースがしっかりとある、整然としたグルーヴが楽しい演奏。
3曲目は谷口さん(cl)のテンポルバートのソロから。毎度のことながら見事です。
4曲目は12小節のオーソドックスなブルース進行でメンバー紹介。アクシデントもものともせず、楽しい演奏です。
太田さんの佳曲「樹の詩」はvcの深い音色が優しく強く素晴らしい響き。
太田さんはアルトフルートで。楽屋の木のステージ全体を共鳴させて一段と迫力のあるアンサンブルでした。
セットラストはclの激烈なソロが印象的。

2ndセットはお馴染みの"Liberty City"から。管のお二方、持ち替え楽器総動員(fl, alt-fl,piccoloにcl, b-cl)で。カラフルなアレンジ、グルーヴィな演奏です。
2曲目、新澤さんの"Quiet Leaves"はアレンジ具合が北欧風味。長く演奏されている名曲ですね。
3曲目、谷口さんのプレイヤーならではのタイトルの曲、ジャズスタンダードのオムニバス要素もあり(という旨の解説あり)、いかにもスウィンギーなパフォーマンス。
4曲目はpfの壮大な響きの"La Fiesta"(パルマ付き)から、チック・コリアへのオマージュ曲へ。なんとも豊かな味わいです。
セットラストは聴く度に難しさを増している感のある"7 Anéis"。太田さんのflソロが更に激烈。白眉。
セットラストでは武満のポップス、これもお馴染みの「翼」。明るい解放感に満ちた素敵な演奏です。
アンコールでは新澤さんならではの「月の光」から「別れの曲」メドレー。

いつも豊かなライブ体験をさせて頂いていますが、今回も素晴らしいパフォーマンスでした。

(追補)
今回は席がなんと最前列上手隅で帆足さん(vn)のボウが頭上最短30cmあたりを行き交うという、ある種スリリングな状況でした(大変お邪魔いたしました)。
演奏者の後ろからその音を聴くという状況はそうあることではないので、ちょっと感動しました。
なお、その位置にも関わらず、各楽器の音量バランスは素晴らしく、全く違和感なく、というよりむしろ素晴らしい音響でした。

Info.

Date:Oct. 17, 2022
Place:中目黒 楽屋

Personnel:
・新澤健一郎 (pf)
・太田朱美(fl, alt-fl, piccolo)
・谷口英治(cl, b-cl)
・帆足彩 (vn)
・橋本歩 (vc)

Set List
1st
・Woody is swinging
・James
・Mood Imdigo
・Icyou Blues
・樹の詩
・イチョウ並木

2nd
・Liberty City
・Quiet Leaves
・恋とリードは振り回されるくらいがいい
・La Fiesta 〜 La Fiesta ←→ Life
・7 Anéis
・翼

enc.
 ・月の光 〜 別れの歌

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