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不採用になるwebライターのNG行為

クラウドソーシングで案件を探しているwebライターの中には、なかなか採用されなくて悩んでいる方は多いと思います。

今回は私が専業アフィリエイター時代に、記事作成を募集した際の採用基準についてお話します。

正確な数字は覚えていませんが、私は今までに100人以上のライターに記事作成を依頼した経験がありますので、少なくとも、普通の副業ライターよりはクライアント側(発注者側)の気持ちは理解できます。



クライアントは消去法で選定している

現時点での、私のクライアントとしての評価と実績数はランサーズとクラウドワークスの2つで500ぐらいあります。

全て、記事作成の案件で、単発、継続どちらも依頼していました。

約12年間、専業アフィリエイターとして色んなライターと接してきましたが、正直なところ、募集段階でライターの良し悪しを明確には判断出来ませんでした。

「このライターなら安心して任せられる」と思って契約したら、途中で音信普通になってしまった事もありますし、逆に「このライター大丈夫かな?」って思っていた人に一年以上継続して記事作成してもらった事もあります。

つまり、「実際に採用して記事を納品してもらうまでは、ライターの良し悪しは分からなかった」という事です。

殆どのクライアントが同じ考えだと思います。

但し、ある時期から、悪いライターをなるべく避ける事は出来るようになりました。

具体的には、悪いライターというのは募集段階でNG行為しているので、そういったライターは最初に弾いてしまいます。

残ったライターから複数人採用して、もしその中に良い人材がいればラッキーといった感じの消去法的なやり方です。

この方法も確実ではありませんでしたが、年々、途中で音信不通になったり、記事の質が悪い、納期を守らないといったライターと契約してしまう回数は少なくなりました。

私の周りのアフィリエイターも同じような考え方で記事外注を行っていた方が多かったので、この考え方はクライアント側の共通認識だと思われます。

以下に、悪いライターが募集段階でやってしまうNG行為を紹介していきますが、もしあなたがwebライターの場合、このNG行為に注意すれば、契約してもらう可能性は高くなるはずです。


悪いライターが応募時に行っているNG行為

①ポートフォリオがショボくて雑

大前提として、クライアントがライターを採用する際に一番注目するのは、ライターの評価と実績数です。

案件内容によっては経歴が重視される場合もありますが、クラウドソーシングでの実践経験がそのまま反映される評価と実績数の方が信頼度は高いです。

さきほども言った通り、クライアントもライターの良し悪しは実際に記事作成してもらわないと分からないため、評価と実績数ぐらいしか判断基準がないとも言えます。

ライターを始めたばかりで評価や実績数が少ないという方もいらっしゃると思いますが、これらは地道に積み上げていくしかありませんので、割り切って下さい。

クライアントが評価と実績の次に重要視するのが「ポートフォリオ」です。

ポートフォリオというのは、本来は過去に作成したコンテンツをまとめたものを指しますが、ワーカーとして作成した記事やシナリオ、台本の著作権はクライアントにありますので、受注して作成したコンテンツをポートフォリオに含めることは出来ません。

ですので、オリジナルのコンテンツをポートフォリオにしているライターが多いと思いますが、ポートフォリオがショボかったり、古いままの方が結構います。

中にはポートフォリオを持っていないライターもいますが、非常に勿体ないです。

評価や実績が少ないライターはポートフォリオを充実させて差別化しましょう。

さらに、ポートフォリオを案件に合わせて作り直して提出すると、クライアントはやる気を評価しますし、質が良ければ採用される可能性はさらに高くなります。

例えば、あなたが自分の趣味ブログをポートフォリオとして持っていたとします。

YouTubeのシナリオ作成案件に応募する際は、そのブログをポートフォリオとして提示するのではなく、クライアントから指示が無くても、案件に合わせてYouTubeシナリオを作成してポートフォリオとして提出するという事です。

もしも、採用されなくても、作成したYouTubeシナリオはポートフォリオとして残せます。

あなたが既にYouTubeシナリオの作成実績があったとしても同様です。

他にもYouTubeシナリオの作成実績を持つライターが多数いた場合、案件に合したポートフォリオを提出する事で差別化出来ます。


②何でも出来ますアピール

採用されたいために、

・オールジャンルの記事が作成出来ます!
・朝8時~夜12時、365日対応出来ます!
・Googleに必ず評価されるSEO記事が作成出来ます!
・設定報酬の半額で記事作成出来ます!

こんな感じで、何でも対応出来る事をアピールするライターは信用されません。

上の例はかなり極端ですが、「とにかく採用されたい」という気持ちが強すぎて、応募文などで過剰にアピールしてしまっているライターは多いです。

口で「何でも出来ます」というのは簡単ですが、仮に何でも出来る優秀なライターであれば引く手あまたのはずですから、必死になって応募する必要はないはずです。

また、「何でも出来ます」という人は、この言葉に安易に乗っかっているだけで、明らかに思考不足ですし、自己分析も出来ていませんので、高確率で何も出来ません。

多くのクライアントが肌感覚でこの辺は理解しています。

私は専業アフィリエイター時代に、こういうタイプの応募文章を見る機会がよくありましたが、テンプレとして使い回しているんだろうなといつも思っていました。

アピールするポイントは何でも出来る事ではなく、

「案件に合った質の高い記事が作成出来る事とその根拠」

基本的には、この1点のみです。

応募文では、これを分かりやすい文章で明確にアピール出来るかどうかが重要です。

案件に対する自分の思いを長い文章で熱く語ってくるライターもいますが、あまり意味がありません。

私がクライアントなら逆に冷めます(笑)

長い応募文を作成するぐらいなら、先ほど紹介したポートフォリオを作成して下さい。


③同業者をアピール

同業者のワーカーを採用しないクライアントは意外と多いです。

私も専業アフィリエイター時代、アフィリエイター兼ライターみたいな人は採用しませんでしたし、当時、私の周りのアフィリエイターもだいたい同様の考え方でした。

理由は単純で、記事やキーワードの盗用を防ぐためです。

私はアフィリエイター時代に3回ぐらい被害に遭った事がありますが、一番簡単な対策方法はアフィリエイターをライターとして採用しない事でした。

同じ考えのクライアントは多いはずですので、自らアフィリエイターをアピールするのはマイナスだと思っておいた方が良いです。

多分、YouTubeのシナリオ、台本作成を募集しているクライアントも同様です。

案件と同じ種類のYouTubeを頻繁に視聴しているライターは歓迎されますが、YouTubeチャンネルを運営しているライターは避けられる場合が多いと思います。

最近のクラウドソーシングでは秘密保持契約(NDA)が結べる機能もありますが、双方の個人情報を開示する必要があったり、オプション料金が発生する場合もあるので、クライアント側は気軽に使えないのが現状です。


④なぜか上から目線、距離が近い

特定のジャンルに詳しくて、専門的な知識を持っているライター、年配のライターに多いのですが、クライアントに対して上から目線で接してくる方がたまにいます。

「そんな人いるの?」と思われたかもしれませんが、数こそ多くないですが、意外といます。

知識や経験が豊富な方が偉いと思っているのか、年上だからなのか理由はよく分かりませんが、多分、本人は無自覚だと思うので、少しでも心当たりがあるライターは注意が必要です。

こういうタイプのライターは、応募段階で条件交渉までしてくることがあるので、クライアントからは煙たがられます。

あと、クライアントのプロフィールを見て、住んでいる場所や年齢、経歴などが似ているという理由で、応募段階から距離が近いライターもたまにいます。

距離が近いというのは、初対面で関係性が構築出来ていない段階から、妙に馴れ馴れしかったり、言葉遣いが友達みたいな感じを指します。

クライアントによっては好かれる場合もありますが、多くのクライアントは避けたがります。

理由は、あまりにも距離が近いと、情が入ってしまい、厳しい指示や指摘が出来なくなるからです。

雇う側のクライアントの方が上とは言いませんが、オフラインの仕事に置き換えてもらえば、どう接するべきかは分かると思います。


⑤応募文やプロフィールに誤字脱字がある

納品記事やシナリオに誤字脱字があるのは仕方が無い事です。

人間なので、どれだけ注意していてもミスはしてしまいます。

ただし、ライターというのは文章を作成する仕事ですので、ファーストコンタクトの応募文で、いきなり誤字脱字があると、クライアントからすると不安に思ってしまいます。

応募文は納品記事やシナリオと同等だと思って作成して下さい。

殆どのクライアントがチェックするプロフィールも注意してください。

誤字脱字があっても、誰も指摘してくれないので、ずっと放置しているライターがたまにいます。


以上が、悪いライターが応募時に行っているNG行為になります。

まとめると以下のようになります。

①ポートフォリオがショボくて雑
②何でも出来ますアピール
③同業者をアピール
④なぜか上から目線、距離が近い
⑤応募文やプロフィールに誤字脱字がある

②~⑤については、すぐに対応出来るはずです。

繰り返しになりますが、クライアントがライターを採用する際に一番重視しているのは、ライターの評価と実績数です。

評価と実績数は地道に経験を積んでいくしか方法はありません。

ただ、①で話した「ポートフォリオ」を充実させる事で、評価や実績数以上に重視してくれるクライアントもいます。

出来れば、案件に合わせてポートフォリオを作成して提出する事をオススメします。

応募する度にポートフォリオを作成するのは面倒ですが、面倒な事は誰もやりたがりません。

誰もやりたがらないから差別化が出来ます。


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