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AIチャットくん作者の山口さん・渋谷さんと展示会で少しお話しする機会がありました&その他(ChatGPT部, 大城)

こんにちは、ChatGPT部、部長の大城です。東京出張を終えて福岡に戻る飛行機の機内でこちら書いております。AIチャットくんの作者のお二人に東京の展示会でお会いできましたので少しまとめます。

ちなみに、写真も1枚お願い出来ましたので記念に載せておきますね。(家宝にしなきゃ・・いやほんとこれから多分めっちゃお二人忙しくなると思うので。)


ChatGPTプロダクト開発のポテンシャルをいち早く知らしめたAIチャットくん


私がChatGPTの勉強・活用を本格的にしようと思ったきっかけの一つが、以前もご紹介させていただいたpicon社のAIチャットくんと、その作り方を渋谷さんがいち早く公開されていたこちらの動画を見たからでした。

3月上旬の動画だと思いますが、3/1にChatGPTのAPIが公開されて、わずか半日でAIチャットくんを公開した、という話ですね。この時衝撃だったのが「ChatGPTにChatGPTのアプリ開発を手伝ってもらって半日で構築」「数日で20万ユーザー」(今は2ヶ月程で150万ユーザー)というタイトルの内容もそうだったのですが、「ノウハウを惜しげもなく公開している」という渋谷さんのスタンスでした。

展示会に出展する情報をゲット & 写真も撮って頂きました

で、いつかお会いしたいなと思っていたのですがなかなかタイミングが合わず、というところで確か展示会の数日前にこういうプレスリリースを見つけまして、最終日の金曜なら間に合うかも、と思い飛行機に飛び乗った形ですね。( 木曜はLLM福岡に参加していたので、翌日移動 )

で、肝心のノウハウ公開について渋谷さんに質問して見たのですが、「これくらいならみんなすぐ思いつくだろうと思って特に気にしてなかった」とのご回答。いや、エンジニアの鏡かな・・。

スタッフさんも楽しそうな雰囲気

ちなみに最初案内してくれたAIチャットくんの若手のスタッフさんもいらっしゃったのですが、入社1ヶ月目とおっしゃっていたので、「絶対楽しいと思うよ!」と伝えておきました。いや、ほんとこのスピードで伸びるプロダクトにタッチできる企業はほんと一握りだと思います。

AIイラストくんもリリースされた模様

ちなみにpicon社の生成AI系プロダクトの第2弾はtext2imgをLINEで使えるAIイラストくん。


こちらは現在限定公開ですが、2日ほどで2万ユーザーとのことでもはや「LINEを使ったChatGPTのエバンジェリスト」になられているなという気がしました。しかも裏側がStableDiffusionベース、というのも普通に渋谷さんがtwitterでしれっと回答されてますし、やはりオープンな感じがいいですね。

あとAIイラストくんも他のメンバーにも手伝ってもらって作った、ということもtwitter上でアナウンスされてましたので、何か良いアイディアある方はpicon社のお二人のtiwtterをフォローしておくと良いのではないでしょうか。

全体として、このタイミングでお二人にお会いできたのは本当に良かったと感じた出張でした。

長文余談:一方で、ChatGPT本体が国内であまり使われていない感覚への危機感と私自身の役割


なお、ここで筆を置いても良いのですが、折角なのでもう少し。

ChatGPT、この2-3ヶ月動きを見ていると使っている人はより使っているのですが、どうも全体で見るとそうでもないんですよね。

何度かこのnoteでも書いていますがヤフー・googleの検索クエリベースだと「日本では今ひとつChatGPTが使われていないのでは?」という懸念がこの1ヶ月くらい続いていまして、それが事実だと非常にもったいないなと思ってます。
(折角OpenAI社のサム・アルトマンCEOが日本を優遇しようとしてるのに・・)

各プレイヤーの役割


そんな中、まずはAIチャットくんを人口の10%、1000万ユーザーを目指すpicon社の目標は素晴らしいと思いますし、社会的意義も大きいと思います。(主にtoC領域での一般の方に向けた啓蒙活動とも解釈できます)

で、私の本職の方は「データ活用によるDX支援」ですので、私の方は少しずつ企業サイド、toBでの活用を目指したいと思っています。というのも多くの企業では「ChatGPTよく分からないので触れない」というスタンスがまだまだ多い印象でして、それが長引くにつれて1のリスクで10のメリットを捨ててないかなと、非常にもったいないなと思ってます。
(無料版でもオプトアウトするか、本格的に使うならAzureのOpenAI使えば比較的安全なんですが、まだ認知されてない)

また先日ソフトバンクグループでも(周回遅れは承知の上で)「国産LLMの開発」についての検討も開始した、とNEWSがありました。この辺りは私が昔いたヤフーやLINE所属の自然言語処理の専門家(例えばNEologd作者のoverlast・佐藤さん)などの方々が頑張っておられるんだろうなと想像しています。

さらに大きな話でいくと政府レベルではG7デジタル相級会談で議題に上がったり、DS協会の安宅さんやディープラーニング協会の松尾先生、また先日も岸田総理と各方面の有識者との車座対話が行われるなど、私の視点だと皆さんそれぞれの役割で今回の大変革の波に対してなんとかうまく日本全体を」フィットさせようとしているように動かれているようにも見えます。
(岸田総理もそうですね。体感としては例えは良くないかもですが、3.11の後の国内の一体感にちょっと近いかもしれません)

というのも、結構現状だけだと日本の先行きは明るくない

というのも、ある程度DXを推進している人たちの共通認識・行動原理としてあるのが「日本ヤバイ」という感覚ではないでしょうか。(安宅さんは特にその辺りの急先鋒としてアラートを上げ続けられている印象)

日本の未来だけ見ると・・ざっくり税収約60兆円に対して将来の医療・社会保障費支出が100兆円、人口は半減の可能性あり、高齢化率はどんどん上がり、少子化は8年くらい前倒しで進行、という先行きはだいぶ真っ暗、なので国はDX(医療DX含む)を進めたい、という側面がありました(というか現在進行形ですが、DXの成功率は低く、時間もかかり解決の糸口は見えず。)

という結構悲観的な状況の中、ここにきて突如登場したChatGPTなどの生成系AI技術はうまく使いこなせばこの状況も打破できるのでは、と個人的には期待しています。(ゴールドマンサックスの予測の世界のGDPの7%引き上げたら800兆円規模のポテンシャルですからね。1割でも関与できれば80兆円規模のインパクト。取らぬ狸のなんとやらではありますが。)

なので、個人的には微力ながらなんとかChatGPT関連の技術は禁止ではなく活用の方向に持っていきたいなと思っていますし、そういう文脈でもpicon社の皆さんにも頑張ってもらいたいなという風に感じています。


話が長くなってしまいましたが、いずれにせようまく技術を使えば日本全体にとってもイチ企業・イチ個人としても千載一遇のチャンスですし、とても印象深いな出張の一幕でした。

それでは皆さんもどうぞ良いChatGPTライフを・・! (大城)





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