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【10分で探せる】ChatGPTのプラグインやWeb検索機能を使えばまだ知らない補助金の発掘も早くなるのでは?というアイディアメモ第2弾(ChatGPT部, 大城)

こんにちは、ChatGPT部(チャットGPT部)、部長の大城です。

※ヤフーさんの検索ツールで調べたら「チャットGPT」というクエリもそこそこありましたので、ちょっと読み仮名も振っていきますね。
(日経新聞さんも「チャットGPT」という紹介でしたし・・)

さて、先月このような記事を書いていたのですが、ChatGPT-4の検索のプラグインと、PDFを読み込むプラグインを使ったらめっちゃ楽できるのでは、と思ったので補助金関係ネタの第2弾をやりたいと思います。


振り返り:そもそものモチベーション

補助金関連、予算の限られる中小企業にはありがたいのですがその反面「ノウハウがないとめちゃくちゃ手間がかかる」というのもありまして、補助金申請自体結構大変だったりします。

また、そこをサポートする中小企業診断士の先生方もめちゃくちゃ忙しかったりするので、「粗々のドラフトまではChatGPTで作れるのでは?」というのが前回アイディアで出した部分でした。
(そして、そこそこ使えそうだという結論で記事は締め括っておりました)

前回の記事ではコピー&ペーストにて、「補助金の要件」をChatGPT-4にinputしていたのですが、今回は「Web検索」「PDF読み込み」を組み合わせてこの辺を楽にしようという実験です。

また今回はWeb検索を用いて、「そもそもまだ存在を知らない補助金」について調べる部分からスタートしよう、というアイディアで試してみました。

個人的に驚いた使い方:知らない補助金を教えてもらう(プラグイン版)(5min)

ChatGPTはプラグインや公式のWeb検索ができるまでは「しれっと嘘をつく」ということで、結構真偽を確かめながら利用する必要がありまして、特にURLは存在しないものも多く出力されていました。
(旅行の計画を立てさせると、存在しないお店をレコメンドしたりすることがあります)

これは確率的に文章を作る、という性質上仕方がないのですが、今回Web検索のプラグイン等が使えるようになってからは「検索結果に基づいての提案」ができるようになりましたし、アクセス先のURLが存在しない場合は「URLにアクセスができませんでした」と返すようになりましたので、かなり使い勝手は良くなりました。

例えば、私も人伝で聞いた補助金として、東京都が出している「展示会出展費用の一部補助」というのがあるのですが、それもChatGPTに聞いたらすんなり答えてくれました。

実際にやってみた結果がこちら。

まず、相談。ここまでは普通のGPT-4のレスポンスですね。

ただ、ここからが違います。今回はWebPilotプラグインを入れていますので、ChatGPT自身で検索を代行してくれます。

空飛ぶ車社会実装プロジェクト、とかあるんですね。
(でも、私の会社だとあまり関係はなさそう)


もう少し賢いかも?公式のWeb検索機能版(おすすめ)

ちなみにChatGPTにはプラグインの他、ChatGPT-4の課金ユーザー向けに「Webブラウズ機能」が公式で用意されています。これはプラグインとの組み合わせは今はできないのですが、こちらの方が良い結果が出たので、載せておきますね。
( 挙動としては複数回検索をして、情報を集めてくれているようでした )

なお公式のWeb検索は機能プラグインとは別の設定でチェックを入れる必要があるので、注意です 。

PC版だと、いつものChatGPTの画面の左下のアカウント名の横にある「・・・」 -> Settings -> Beta feautures -> Web browsingをON

そうすると、こういう感じでプラグインとは別でWeb Browsingが使えるようになります

その状態で依頼をかけると以下のようになります

出力結果。こういうのが欲しかった。

リンク先もちゃんと機能してますね。(1つ目と2つ目のリンクは同じでした)

補助金に関するPDFを読み込ませてみる(5min)

Webアクセスが可能なので、URLを指定して詳細を質問、という形は取れますが、今回はせっかくなのでPDFを読み込むプラグイン「AskYourPDF」を使ってみたいと思います。

例えば、次のPDFですね。
「令和5年度 展示会出展助成事業」

https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/ucg1fj0000000o2g-att/R5_tenjikaijyosei_boshuyoko_230403.pdf

(画像が展開されないので、スクショにて)

で、これをChatGPT-4の「AskYourPDF」に読み込ませて、ついでにフローチャートが描ける「Show Me」プラグインで可視化してみます。

以下、依頼文

依頼事項:
下記のPDFを読み込み、補助金申請までに必要な手順をフロー図にて可視化して下さい。

PDF:
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/ucg1fj0000000o2g-att/R5_tenjikaijyosei_boshuyoko_230403.pdf

調査中の様子。1-2分待ちます。

出力結果。フローになっていますね。ちょっと10分だとここまでだと思いますが、あとは個別詳細などを聞いていく形になると思います。

検証中:まだPDFだとちょっと怪しい部分もあるかも・・??

ここから先は前回と同じ流れになりますので割愛しますが、「どのような要件なのか」「自分は対象になるのか」「何を用意すれば良いのか」などを壁打ちしつつ進めていく感じになります。

一例としては、まず「応募要件」の確認でしょうか。ただ、これはちょっと怪しかったので注意が必要です

詳細は5ページ、とありますが実際は表紙を入れてカウントをしていたようなので、4ページ目にありました。

あと、その1つ前の3ページ目、多分これが一番重要ですね。

(2)の東京都内に登記がある、という部分がまず第一の条件になります。
( 普通に考えたらそうですね )

おそらくPDFでなく、テキストで要件を打ち込めばこの辺の問題はChatGPT-4なら解釈してくれると思いますが、PDFだとまだまだ精度は怪しいところがありそうですので、あたりだけつけて詳細はちゃんとチェックする、というのが大事になりそうです。


ちなみに、PDF読み込みではなく、本文のコピペならちゃんと動くはず

一応、該当箇所をコピペして依頼した場合はこちら。ちゃんと解釈してくれてますね。

詳細を東京都や東京都商工会連合会等に問い合わせても良いかも、というのはさすがChatGPT-4ですね。

ちなみにテキストで条件を投入する場合は1度のやり取りで2000トークン、ChatGPT-4だとトータルの記憶が32kトークンまでなので、日本語の場合は分割して投入して1.6万字くらいまでの文章ならプロンプトから投入で行けるかなと予想しています。
(この辺も追々実験してみたいと思います)

所感:ざっくりの探索には十分使える、一方PDF読み込みはまだ実用上は弱い印象

ChatGPTがWeb検索ができるようになり、だいぶ活用の幅が広がった気がしますね。今回はWebPilotプラグインと、ChatGPT本体のWeb検索機能とを試してみましたが、ChatGPT本体のWeb検索機能が補助金関係のふわっとした検索ニーズに対してはより機能した印象を受けました。

一方、AskYourPDFプラグインを用いたPDF読み込みについてはまだ精度が不十分かな、という部分がありましたので、ざっくりPDFの構造を読み込んで、該当箇所を探し、そのあとはコピペでChatGPT-4に本文を投げて解釈してもらう、という使い方が良さそうです。

ただ、おそらくこの辺りは今後の技術の発展でそう遠くない将来解決するだろうなとも思ってますので(特に、画像解析機能が出れば文字認識は一発のはず)、少しずつ使っていってまた新しい機能が出たら楽をする、という形で良いかなと思っています。(いずれにせよ、実用性は十分です)

それでは皆さんもどうぞ良いChatGPTライフを・・!(大城)




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