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アイディアメモ:ChatGPT-4に補助金申請の補助をしてもらう①(ChatGPT部, 大城)

おはようございます、ChatGPT部、部長の大城です。
今度商工会議所の皆さんにChatGPTの使い方について話をする予定ですので、ChatGPTに補助金申請の補助をしてもらう実験をしてみようと思います。


今回実験してみる補助金:事業再構築補助金

今回は6月まで延長になった事業再構築補助金を例に実験してみます。コロナ禍の影響で事業体の変更が必要になった場合のための補助金で、事業規模によって確か1000万〜1億くらいまで補助される補助金です。

ステップ1:補助金の要件をタスクをプロンプトでinputして、論点を整理してもらう

Web版のChatGPTは会話の内容をしばらく覚えていますので、例えば以下のような感じで補助金の要件を雑に投げてみます。

以下も要件をずらずらと投入していきます。要件が長すぎる場合は2回に分けてinputするなどします。

output結果①

ChatGPTからは以下のように、検討事項についての整理結果が帰ってきます。こちらをベースに、ステップ2のインプットにします。

いい感じで整理してくれてますね。

ステップ2:先ほどの論点+事業計画をinputして作文してもらう

先ほどステップ1で出力された内容に加えて、補助金申請の際のラフなアイディアを投入します。その後、作文やそれぞれの論点での採点をしてもらいます。

先ほどの要件
企業の情報や業界の背景などをinput

output結果②

こんな感じで作文&採点してくれます(あくまで、ChatGPTによる仮採点)

仮採点90点はちょっとつけ過ぎな気がする・・

ステップ3:ダメ出しをしてもらう

ChatGPTは基本的にポジティブなので、ダメなところはだめと言ってもらう必要があります。「あえて辛口でコメントしてください」のような指示を出すと、結構ダメ出しをしてくれます。それを元に壁打ちしてどんどん計画を練り上げる感じですね。

辛口コメント、ごもっともですね(笑

おまけ:もし自社に2つの戦略があったら?

私も事業運営の際の思考実験ではたまにやるのですが、「自社 vs 自社の同じ状況で、それぞれ戦略だけ変えたAチーム、Bチームを仮想で競わせた場合に、どちらが勝つか」というのをChatGPTに依頼してみました。
(ついでに、野球に例えてもらいました)

スピード重視の戦略か、バランス重視の戦略か、ですね。
AとBでどちらも勝ってますが、Aは大量得点&大量失点、Bは手堅く抑えて2点差で勝利、という仮想の例えになっています。(上手いなぁ・・)

考察など:やはり壁打ちには最適な相棒

この手のいわゆる「壁打ち」系タスクですが、本来は補助金申請のアドバイザーなどと壁打ちをしながら整理することが多いのですが、初期のプランニングではChatGPTでかなりのところまでいけるのでは無いでしょうか。

また逆の立場のアドバイザー側の視点・ユースケースでは、提出された「事業計画に対するレビュー・アドバイス」もできます。

この発想をさらに応用すると、「競合他社との比較」「他の補助金申請のアイディアとの相対比較」みたいなものもChatGPTに支援してもらう事が可能ですので、やはり優秀ですし、「あたかも画面の向こうに人がいるかのような感覚」で利用できるなというのが所感です。(そしていくら質問しても怒らないというめっちゃ人間が出来てるアドバイザー・・)

大手企業であれば専門のコンサルタントやチームを雇えますが、それこそ中小企業はその予算がないことも多いと思いますので、無料で利用できるChatGPT-3.5や月額$20のChatGPT-4はうまく使いこなせばかなり強力な相棒になるのではないでしょうか。(ちなみに、GPT-4の方が圧倒的に賢いので、雑談以外のタスクはGPT-4にお任せすることをお勧めします。あと、無料版の場合はinputデータが学習されないようにオプトアウトを忘れずに。)


それでは来週は商工会議所の皆さんにこの内容をお伝えしてこようと思います。皆様もどうぞ良いChatGPTライフを・・! (大城)

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