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高円寺

高円寺くるとザワザワする。
数年振りに来ている。
ザワザワしている。


高円寺の人だよね、と私が思う友人知人は、
私がなりたいけどなれない自由さがあって、
でもそこにあるキラキラしたものはどれもこれも瞬間的で、
みんな寂しそうで何かをずっと追いかけてるような気がして、
軽々しく憧れとか言えないような。
なんかそういうものが高円寺にはある気がする。

だからかこの町で陽が落ちる頃を過ごすと、本当に心細くなる。
いまルノアールに駆け込んでココア飲んでる。
900円のココア。たっかいたっかい。びっくり。
けど落ち着いてて良い感じ。
ココアのほかにサービスで暖かいお茶もくれた。
うれしい。

高円寺かあ。

19、20歳の頃は友人が住んでいてたまに遊びに来ていた。
夜中に友人の家にいる、という初めての体験をしたのが高円寺。
友人が彼と同棲している部屋にお邪魔して、SHAKA LABBITSのMV見たり、恋愛話したり。

今から数年前までは吉祥寺で働いており、
残業で0時をすぎたヘロヘロの状態でよく終電を逃した。
高円寺までは中央線で行けたので、
そこからは泣く泣く電車を降りて数時間かけ板橋の自宅まで歩いたりしたものだ。
よくねばやんを聴いていたな。
明るい未来を聴きながら環七をえっほえっほ歩いていたわ。
懐かしい。

高円寺、古着屋が多いところはとても好き。
手前じゃなくて、奥の方まで行ったあたりが好き。

でもそういうとこ以外は、なんだか両手を離してうわあああああいと走り回れる感じではない、この町は。

いつまでもよその町で、
いつまでも峯田の町で、
いつまでもなんだかどこがザラザラして苦しい気持ちになる。

高円寺なー、また数年後に来るのだろうな。
あ、ハティフナットのキャラメルミルクはだーいすき。

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