クラフターのデザインについて
こんにちは。株式会社クラフターでデザイナーをしているMichiです。
2023年のアドベントカレンダー企画として、このエントリーではクラフターでのデザインについて書かせていただきたいと思います。(25日まで毎日更新されるので、ぜひご覧ください)
今までについて
まずはじめに、簡単な私のクラフターでの経歴について。
クラフターとの縁は結構長く、約4年以上にわたり関わっています。メールボックスをチェックしたところ、2019年の3月にSlackへの招待を受けていました。その頃は株式会社チャットブック(ChatBook)という名前で、オフィスは渋谷にありました。
代表の小島さんに出会ったのはそれよりももっと前、多分2013年頃になるのではないでしょうか?もう10年にもなるのですね。時が経つのは早いです。小島さんはまだ大学生で起業に奮闘され、私はニューヨークのスタートアップで働いていました。
それからもたまに関わることがあり、連絡は取り合っていました。私に子供ができ、ニューヨークから日本に戻ってしばらくたったころ、小島さんに声をかけてもらったことでクラフターでの仕事が始まりました。
あれから様々な出来事がありましたが、昨年Monexグループにジョインした時は非常に感慨深かったです。
クラフターでしていること
クラフターで携わっている仕事は多岐にわたります。主にUI・UXデザインを手がけつつ、名刺やプレゼンテーション、映像編集、ロゴ、ウェブサイトのデザイン、展示会用のフライヤーも担当しています。
クラフターのUI・UXのデザインで心がけていること
クラフターの開発でユニークなことのひとつは、開発プロダクトが日本語ユーザーを主な対象といていながら、開発チームは非常にグローバルであることではないでしょうか。日本、バングラデシュ、チェコ、様々な国の優秀なエンジニアが協力しているので、英語でのコミュニケーションやタイムゾーンのずれも考慮することが必要です。
プロダクトは主に日本語を使用するユーザーを対象としているので、まず日本語で使ったときにわかりやすいように日本語でデザインをしています。それから、英語版のデザインも作成します。そこで不都合があれば日本語版を調整し、また英語版も手直しします。この行ったり来たりを繰り返して、どちらの言語でも納得の行く形になるようにします。
これは「エンジニアからの深い理解を得ること」、「将来のグローバル展開」に繋がってきます。
1つ目の「エンジニアからの深い理解を得ること」について。開発においてエンジニアからプロダクトへの深い理解を得ることは非常に大切です。エンジニアが実際のユーザーのようにプロダクトに触れられていればいるほど、細かいところに気の届いたシステムとなります。指示した仕様の反映のみとなってしまうと、細かい部分に不自然さが残ったり、動作に疑問の残るプロダクトとなってしまいます。一通りの開発が終わった後に社内メンバーからフィードバックをもらうことももちろん大切ですが、それよりも早い段階、開発中にエンジニアからフィードバックを貰えるとより効果的です。グローバルメンバーの多いクラフターでは英語での開発がここに繋がってきます。
2つ目の「将来のグローバル展開」について。日本語の製品をある程度開発した後にグローバル展開をしようと考え出す場合、翻訳での大きな問題に遭遇することは珍しくありません。文言がスペースに入らなかったり、日本語では自然な導線が英語にすると不自然になったり…、簡単なように見えて、この調整をするのにかかる労力はあなどれません。各言語ごとに別のバージョンを作り、細かくチューニングすることもできますが、大抵の場合後悔します。複数言語で同じ動作が通用するようにして1バージョンにまとめておくと、大規模アップデートなどもグローバルに行なえ、将来のビジネスのスケールアップに繋がります。
また、上記に加えて、動画でのイメージ共有も大切にしています。
システム動作のメインフローについては、動画で共有することを心がけています。デザイン作成で使用しているソフトウェア、「Figma」にはプロトタイプの機能があり、画面遷移などを実際のプロダクトのようにボタンを押して確認することができます。しかしながら、Figmaを丸投げしても、すべての動作を意図したとおりに理解してもらうことは難しく、齟齬が生じることもあるからです。撮影には多少時間がかかりますが、動画で保存してあることによって、タイムゾーンが違うエンジニアにも共有しやすいですし、予定と違うエンジニアが担当となった場合にもキャッチアップしやすく、最終的には時間短縮に繋がります。
クラフターのロゴについて
クラフターのコーポレートロゴは、今年4月の旧社名「株式会社チャットブック(ChatBook)」から「株式会社クラフター (Crafter)」への社名変更の際に、代表の小島さんと共に作成しました。
会社の将来の展望、文化として大切にしていることなど、ロゴに込めたい思いを綿密にヒヤリングし、方向性を深ぼっていくことから始まりました。
"Crafter (クラフター)"という英単語には"職人や手動の技術の素晴らしい人"という意味があります。そこからイメージして、クラフターの社名は色々な想いが込められています。
世の中を自動化しつつ、人間の創造性を発揮できる社会を作る。
高度な技術サービスを提供しつつも、メンバーは繊細な職人のような働きをする。
ものづくりが好きなメンバーが揃っている。
お客さんとの未来を見据えて手製の工芸品のようにコミュニケーションを緻密に編んでいく。
それらのイメージを組み合わせて、スケッチしていき、何パターンも作成した中から、「テクノロジーと人間の創造性の無限の発展」と「チームメンバー(職人)たちの協力関係」をイメージさせる編みこみパターンを活かしたものに最終的に決定しています。
最後に
これからもクラフターの成長と発展に一役買えるよう、さらなるデザインの向上を目指してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
明日の記事はCTOの楊さんです。
クラフターのアドベントカレンダーをぜひチェックしてください!
25日まで引き続きお楽しみください。
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