意外な結末

商店街を通り抜けてちょっと離れたところに八百屋のような果物屋のような店があり(店先で両方売っている)店内に入るとレジ付近におばあさん手作りの惣菜が鍋のまま机の上にボンボンボンと置いてあり別の机の上にはパッケージされた煮魚などの惣菜が。

いずれも安くその中の、回鍋肉の上に目玉焼きを乗せた感じのものを手に取ると足腰も弱っているだろうにレジに座っていたおばあさんが思わずといった風にガタッと立ち上がって「あ…それ、昨日のやつだけど、平気?」と訊いてくる。いやむしろこちらのほうが「昨日のやつなんですか、平気なんですか?」と訊く側じゃねーのかと思いつつも「平気?」と、訊かれると「平気っす」と返してしまう忖度体質なので別の煮魚と一緒に買う。

本当に安くてこれなら前から買いに寄れば良かったと思うけどこれからの季節に鍋に剥き出しの惣菜ってヤバいかも。「回鍋肉みたいなもの」は焼きうどんだったというミステリーばりの意外な結末付き。

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