ミレーナの副作用

※婦人科系のトピックです。

ミレーナはピルと違って副作用は出血・痛みくらいしかないとされている。それなのに効果はピルと同じように経血が減り内膜症などの治療に効く！費用も５年間で１万円と安い。

という説明を受けてミレーナを入れたんですよ。希望に満ち溢れて、これで私も諸々の症状から解放されると信じていました。出血と痛みは以前いれた避妊リングで体験済みでしたから、覚悟がありました。

しかし。挿入した翌日から暑さ、軽い頭痛、胸の痛み、イライラ、便秘、体重増加、むくみを感じるようになりました。特にひどかったのがむくみで、昼間はもちろん寝ているときも浮腫んでいました。屈伸すると膝が痛いほど浮腫んでいました。足がパーンと張っているような感じが常にして、ふくらはぎが痛かったです。今までも立ち仕事などで浮腫んだことはありましたが、こんな浮腫みは初めてでした。なんだこれ。

とにかく着圧ソックスを四六時中履き、紅茶など利尿作用があるものを飲み、カリウムを摂取するかとバナナを食べてみたり、給付金で買った足のマッサージ機を毎日使うようにしてみたり、考えられることは全てしました。散歩やヨガもしてみました。ちょっとは効いたかもしれないけれど、もともとがホルモン剤のせいなので、ホルモン剤を体内に入れている以上浮腫まないということはないんだな、と理解し始めて２週間。

ついに、最悪の事態がおきました。

浮腫みは我慢できても、これは我慢できない。。。

偏頭痛です。私はもともと閃輝暗点のでる偏頭痛持ちですが、ここのところしばらくなかったんす。それは私と偏頭痛の長い闘いの末に自分に効く漢方に巡り合ったからなのですが、偏頭痛は女性ホルモンが原因になっていることがよくあるので、ミレーナを入れるとき、ちらっと偏頭痛はどうなるのかなと実は頭をかすめたんです。それで婦人科の先生にも聞きました。先生は、入れてみないと偏頭痛がどうなるか分からないから、とにかくやってみれば、というサバサバとした回答だったので、私もそれはそうだなと思って入れました。それに、ピルは閃輝暗点の出る偏頭痛があると処方されないのですが、それもミレーナには書いてなかったので、そこまで心配していませんでした。

偏頭痛がきても、最近は、漢方のおかげで痛みが軽減されていたため、ちょっと舐めてました。寝込むほどの痛みはなくなり、偏頭痛でも一応起きて家事や仕事ができるようになっていました。でもミレーナ入れたのち初めて来た偏頭痛はパワーが違いました。閃輝暗点というチカチカしたものが視界に現れてから、大きくなって消えるまで今までは３０分くらいかかっていたのですが、閃輝暗点が現れた！と思ったらあれよあれよと大きく広がり、待ったなしで頭痛がきました。今までの偏頭痛と何か違う！いつも飲んでいる漢方を飲み、夕食の準備を速攻で済ませ、自分の分を食べてしまって洗ってから、あとはよろしくと子どもに告げ、トリプタンという偏頭痛薬を飲んで布団へ。寝ればなんとか治るという今までの経験が、そのあと脆くも打ち崩され、痛すぎて寝れない、追加でナイキサン、光もダメ、嘔吐も数回、という修羅場に突入してしまいました。息子ドン引きです。私もこの痛みはヤバいぞという確信しかありませんでした。こんな偏頭痛のパワーアップ、ミレーナしか思いつかない。

婦人科の先生は、今まで偏頭痛はおろか浮腫みさえ副作用として訴えてきた人はいなかったらしく、本当にそれらの症状がミレーナのせいなのかを疑いました。浮腫みの原因になりそうな電解質異常や腎臓などの血液検査をしましたが、特に何もありませんでした。Dダイマーという血栓の有無を測る数値は正常値でした。これだけ浮腫んでいても血栓は大丈夫だったようです。それで、偏頭痛さえ我慢できれば、せっかく１万円も出してミレーナを入れたのにもったいないし、他の治療よりはいいのに・・といった感じの先生に、もう一度考え直してみたらと言われたのですが、考えた末に思い至ったのが、子宮は最悪取れるけど、頭は取れないから、どちらかといえば偏頭痛を起こさないということを優先したいなぁ、ということです。

せっかくミレーナをドキドキしながら入れたのに、もう終わりです。。ちょっと残念な気もしますが、合わなかったのだから仕方がない。ミレーナは合う方には素晴らしいものだと思うので、私のような場合もあれど、治療の選択肢としてどんどん広まってほしいです。浮腫みや頭痛などを訴えるのは全体の５％だそうです。その中でも、もう抜こうと思うほど酷い人は、ほんの一握りの人だと思います。

おそらくミレーナは日本で保険適用になって日が浅くピルほど使用者がまだ多くないので、これからもっとデータが増えて色々なケースが分かるようになるのではないでしょうか。私の一例がお役に立てば幸いです。