【#応援NFTアーティスト】イーサリアムかポリゴンか、それが問題だ。
【初めに】
こんにちは。この記事はOpenseaで自分の作品を販売してらっしゃるNFTアーティストさんにお役に立てればと思い書いているものです。
ちょっと今回は後半、有料記事とさせていただきました。皆様の作品の売れ行きを大きく左右する戦略的内容ですので。300円です。今日価格でいうと0.000769ETH!安い!まぁ投げ銭だと思って、お願いします。
Ethereum(イーサリアム)とPolygon(ポリゴン)の違いに関する部分は無料でお読みいただけますのでよろしければぜひ。
また、あくまで私個人の感想・印象に基づいております。あとで「責任取れ!」と言われてもすいません……。まぁ #NFT 含めた暗号資産の世界は自己責任で、が基本なので、ご容赦ください。
【イーサリアム?ポリゴン?】
さて、これから自分の作品をOpenseaに出品しよう、あるいは「数点出してみた」というNFTアーティストさんが直面するのは、
「Ethereum(イーサリアム)ネットワークで出品するか/Polygon(ポリゴン)ネットワークに出品するか」
ということだと思います。もちろん何も考えずにどんどん出品することも出来ます。ネット記事で読むと「特にこだわりがなければEthereum」と書いてあるところもあります。
しかし「どっちでもいいよ」というにはあまりに大きすぎる違いがあるので、特にこれから始める方、あるいは始めたばかりの方はぜひご理解いただくといいのではないかと思います。
そもそもそれなに?という方もいらっしゃると思うので少し説明します。そんなん知っとるわ、早くイーサリアムがいいのかポリゴンがいいのか教えてよ、という人はここは読み飛ばしてください。あるいは技術的な話は面倒という人も大丈夫です。【イーサリアムとポリゴンのシンプルな比較】という見出しのところまで飛んでいただいて問題ありません。
そして、私は技術の専門家ではないのでザーックリな説明です。専門的な方には「そこは違う」という方もいらっしゃると思いますが、ざっくりな説明ということでどうかご容赦ください。もちろん私の認識違いがあればTwitter等でご指摘いただければそれはそれでとてもありがたいです。
【イーサリアムとポリゴンとはそもそも】
Ethereum(イーサリアム)は2013年に構想された老舗のスマートコントラクトプラットフォームです。シンプルにいうと誰もが知ってるあの「ビットコイン」の次に時価総額が高い、つまり規模が大きいです。
ただし昨今、悩ましい問題なのですが信頼度が高くて人気もあって使用者が多いため、使うための手数料(俗にガス代、と言います)が高騰しています。もーうETHといえばガス代、ガス代と言えばETH、ガスと言えば東京ガスってくらいです。先日、ロンドンアップデートという改良があり、ガス代問題が少し改善されたのですが、それでもまだ高いです。高いというのはどれくらいかというとだいたい感覚的に「なにかやる時は2,000円、下手したら6,000円くらいかかる」というイメージです。よく「1クリック3,000円」という言葉を聞きます。私の感覚的にもそのくらいです。
一方のポリゴンは2017に開発がスタートしたプロジェクトです。シンプルに、超シンプルにいうとイーサリアムみたいなものと思ってください。技術的なことは飛ばします、イーサリアムとポリゴンの違いを言い出すと長くなるので、シンプルにしてます。もともとはMatic(マティック)というプロジェクト名でしたが2021年2月にポリゴンという名前に変わりました。ポリゴンにおける通貨単位がMaticなのはこのためです。ポイントは「手数料(ガス代)がとんでもなく安い」ということです。一方、タイミングによっては不安定だったりすることもあります。また、比較的新しいネットワークなので日本の仮想通貨取引所ではまだ買えません。(2021年10月5日現在)
もし欲しければ「日本の仮想通貨取引所で何かしらの通貨を買って、海外取引所などで交換」するしかありませんが、、、大丈夫です。Maticはガス代がすごい安いのでOpenseaを使うくらいならタダでもらえたりします、ほんとに5円分くらいですが。なのでOpenseaに出品するためにわざわざ海外取引所行ってMatic買った、という人はあまりいないのではないかと思います。今、Matic持っていない人もとりあえずそういう心配はしなくて大丈夫です。
もちろんメリットだけではありません。デメリットもあります。大きなデメリットは「ポリゴンネットワークから日本円への換金はかなりの手間がかかる」ということです。これは結構大きいですね。もちろんイーサリアムネットワークからも手間はかかるんですが、もう一段階(+ちょっと)手間が増えます。ただ、暗号資産の世界はちょくちょく取引所に送ってちょくちょく換金というものではないですから…。ちょっとこれはご自身でご判断ください。
まぁこういう話は始まると長くなりますので、今回の本題のためにシンプルに整理します。
【イーサリアムとポリゴンのシンプルな比較】
はい、つまりシンプルにまとめるとこういうことです。
<イーサリアム>
歴史古い/信頼度が比較的高い/ガス代かかる、日によっては超高い/1クリック3,000円とか/時価総額2位
<ポリゴン>
ガス代超安い(0.001円とか)またはタダ/信頼度は比較的低い/不安定なときも/歴史浅い/時価総額21位/日本円への換金に手間がかかる
という感じです。
そして、更にこれが大事な視点です。
【ネットワークの市場規模】
「市場規模」つまり「マーケットの大きさ」です。
こはもう圧倒的にイーサリアムネットワークです。例えばイーサリアムで一番、知名度が高いCryptopunksというコレクションですがこの記事執筆時点で取扱高が約26,013ETH。一方、ポリゴンはというとトップのZED RUNで612ETH。トップだけ比べても約42倍の差があります。市場はイーサリアムのほうが圧倒的に大きいです。
この点で、「じゃイーサリアムだね、決まりー」と思われるかも知れません。すいません、もう少しだけお付き合いください。
【ガス代問題】
Openseaでは作品ごとにその作品をイーサリアムに載せるか、ポリゴンに載せるか、を選ぶことが出来ます。
Createの画面の最後から2番め、「Blockchain」の項目です。
ここでどちらを選ぶかが大変重要になります。
なぜ重要なのかというと、大きな違いは、繰り返しになりますが「ガス代」です。
仮にあなたが自分の作品を「最初はお安く0.005ETHで販売開始しよう」としたとします。あなたの作品を見た人が「あ、この作品はまだ一度も売れてないな、でも面白そうだから買ってみよう」と思ったとして、その人が払うのは「0.005ETH+ガス代」ということになります。このガス代はあなたに入るものではなくイーサリアムネットワークに支払う手数料です。では、その場合のガス代はいくらになるんでしょうか?
ガス代は日々変動しますが、例えば本日10月5日15時頃、0.005ETH(約1,800円)の作品を購入するのにガス代は約61ドル、日本円で約6,000円でした。
つまり1クリック6,000円です。これはちょっと「試しに買ってみよう」って額じゃないですよね…。
ちなみにこのガス代は作品を無料で人にあげよう、というときにも発生します。このときは約10ドルかかりました。
買うにも上げるにもガスかかる、悩ましいですね。
一方のポリゴンはというと、買う時の手数料は無料!人に上げる場合も基本的に手数料無料!かかるとしても激安(0.02円とか)なんです。
【結局、どっちがいいの?】
ちょっと前置きが長くなってしまいました。あくまで私個人の経験に基づいた意見です。本当に私の考えです。
悩むところではありますが、
もしあなたが「本気でNFTの世界で食っていこう、そのために他の仕事は全部やめてNFTに専念する覚悟もある!」と決めるなら、イーサリアムをおすすめします。本当に。
どうぞイーサリアムという大きな市場、いわば本当の公海(Open Sea)で戦ってください。サメもいるしクジラもいるし陸地は遠い、でも確かに広い深い、可能性は無限大、1年で100ETHを手にすることだってできるかも知れない。
どうぞ、本当に。私はその勇気と覚悟を心から応援します。
でもそうでないなら。
「とりあえずNFTというのが流行っているからそこでいろいろ試してみたい」というのなら。
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