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【将棋】単純明快!簡単に初段になれる裏戦法

今回紹介する戦法は、『筋違い角向かい飛車』です。

有段者と戦うには難しいですが、最速で初段に到達したい方にはおすすめの戦法です。

比較的覚えやすいので、大会前の一夜漬けにもどうぞ。
(ただし、少しハメ手的な要素があります。)


筋違い向かい飛車定跡

初手から

1 ▲7六歩
2 △3四歩
3 ▲2二角成
4 △同銀
5 ▲4五角(第一図)

第一図は▲4五角まで

これが筋違い角という戦法です。
昔は主流戦法の一つだったようですが…
今ではB級戦法ですね。

級位者の場合、筋違い角自体珍しいと思うので、自分のペースに持ち込めることが多い印象です。


第一図から

6  △6二銀
7  ▲3四角
8  △3二金
9  ▲8八銀
10△8四歩
11▲7七銀
12△8五歩
13▲5六角(第二図)

第二図は▲5六角まで

先に7七銀と上がっておくことで、もし5四歩〜5五歩のような手を指されても、6六銀と角頭を守ることができます。


第二図から

14△4二玉
15▲8八飛
16△6四歩(第三図)

第三図は△6四歩まで

筋違い角は居飛車や四間飛車と組み合わせることが多い戦法です。

しかし、今回は向かい飛車を採用しています。

それは、シンプルで覚えやすく、かつ相手に刺さりやすいからです。

第三図から、3手一組の好手があります。

一度戻って考えてみてください。


第三図から

17▲8六歩
18△同歩
19▲8三歩(第四図)
20△7二飛
21▲8六飛
22△7一銀(第五図)

第四図は8三歩まで

まさにこの手が筋違い向かい飛車の狙いです。

最初に取った歩がここで効いてきます。

その後、△7二飛▲8六飛△7一銀と進みます。

第五図は△7一銀まで

後手は7一銀と8筋の突破を防いできましたが…

ここでも、この戦法において重要な3手一組の好手があります。


第五図から

23▲8二歩成
24△同飛
25▲8四歩(第六図)

第六図は▲8四歩まで

一度歩を成り捨てることで、8四の地点に歩を垂らすことができます。 

▲8四歩の代わりに▲8三角成でも良いですが、△同飛▲同飛成△8二歩で、攻めが成功したとは言い難いです。

第六図で、△7二銀や△7四角とすると▲8三歩成で明らかに後手不利になります。

そのため、△9五角と勝負をかけてきます。

一見、後手が助かったかのように見えますが…


第六図から

26△9五角
27▲8三歩成
28△8六角
29▲8二と
30△7七角成
31▲同桂
32△8二銀
33▲6三角(第七図)

第七図は▲6三角まで

この角打ちが非常に厳しく、△5二金は▲7二飛△6二飛▲同飛成△同金▲4一飛、△5二銀は▲8一角成△8九飛▲3四桂と、いずれも先手がはっきり優勢になります。


ここまでが、『筋違い向かい飛車』の方針と基本的な攻め方です。

「8三歩を狙う」ということさえ覚えておけば、あとは大体こんな感じに指して上手くいくかと思います。

ちなみに、持久戦になった場合はこの様に囲うと戦いやすいです。(あくまでも一例ですが)

持久戦の例。7五歩から仕掛けることが多い。


間違いなどがあったら、指摘していただけると助かります。

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!

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