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母親娘関係回復したい貴方にアドバイス

母親はなぜ娘に依存するのか…母娘関係に潜む危機
母親は自分の娘に何を望んでいる?
突然ですが、将来子どもがほしいと思う女性に質問します。「1人しか子どもをつくらないとしたら、男の子と女の子のどっちがいい?」と聞かれたとき
上の質問に「女の子」と答えた場合、その理由は何でしょう?もちろん、人によってさまざまでしょうが、こんな理由が頭に浮かんでいないでしょうか?

女の子なら、いつまでも母親のそばにいてくれるから
女の子はいずれ成長したら、母親と親友のような関係になれるから
女の子なら、将来親の老後をしっかり世話してくれるから

1~3のような思いは母親なら誰でも多少は感じたことのあるものなのかもしれません。しかし、これらの思いが非常に強いと感じた人は、自分が娘に感じている愛情が依存的なものでないかどうか、よく考えてみる必要がありそうです。

息子だって将来、老後の親の世話をしっかりみる人もいれば、親を思いやってまめにコンタクトをとる人もいます。しかし、現実には「娘なら息子より親のことを思ってくれる」と期待する傾向が強いのではないかと思います。

母の娘への依存…息子より同性の娘に期待すること
母と娘の関係の危機については、先日イラクの人質事件で解放された今井さん、高遠さん、郡山さんの診察にも当たられた精神科医の斉藤学氏が、著書『「家族」という名の孤独』のなかでもふれています


このように、娘と精神的な一体感を求める母親のなかには、その思いを「子どもへの無償の愛」と勘違いしている人も多いでしょう。なかには、どれだけ自分を犠牲にして愛をそそいできたかということをとうとうと語って聞かせる親もいますが、こうした親こそ、子どもを“愛情”の名のもとに拘束したがるのではないかと思います。

もちろん、こうした関係は母-息子間でも起こりうるでしょう。しかし斉藤氏が指摘するように、息子は異性であるために心理的に一体になりきれない部分が生じてしまいます。一方、母と娘の関係の場合は同性であることから「娘なら、自分の気持ちと同じように感じてくれるはず」と過剰に期待してしまいやすく、子どもの気持ちを聞かずに自分の趣味や考え方を押し付けてみたり、成長するにしたがって夫婦間のいざこざでも姑の他人の悪口でも何でも話し、同じ気持ちを共有して癒されたいと思いがちのではないかと思います。

夫婦関係専門