IgE(アイジーイー)抗体とは

by.AIリートン

IgE抗体(免疫グロブリンE)は、免疫系の一部で、特にアレルギー反応に関与する抗体の一種です。

※免疫グロブリンは骨髄で生成されるB細胞という免疫細胞よって特定の抗原に反応して抗体を産生します。
lgE抗体は免疫グロブリンファミリーの一部であり、特にアレルギー反応や寄生虫感染に関与する成分。
この他にIgA、IgD、IgG、IgMがあります。

⚫︎IgE抗体の役割〜免疫が正常な場合
1. アレルギー反応の媒介-感作
アレルゲン(例:花粉、食品、動物の毛など)に初めて曝露された際、免疫系はこの物質を有害と認識し、IgE抗体を生成します。このIgE抗体は、マスト細胞(肥満細胞)や好塩基球と呼ばれる特定の免疫細胞の表面に結合します。

再曝露: 再び同じアレルゲンに曝露されると、アレルゲンはIgE抗体に結合し、これがマスト細胞や好塩基球を刺激してヒスタミンや他の化学物質を放出させます。これがアレルギー症状を引き起こします。

2. 寄生虫感染の防御
IgE抗体は、寄生虫(特に蠕虫)の感染に対する免疫応答にも関与しています。寄生虫に対するIgE抗体が生成され、マスト細胞や好塩基球の活性化を通じて寄生虫を排除する反応を促進します。

IgE抗体とアレルギー
IgE抗体は、以下のようなアレルギー反応を引き起こす際に中心的な役割を果たします:
- アレルギー性鼻炎: くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど
- アレルギー性結膜炎: 目のかゆみ、赤み、涙など
- 食物アレルギー: じんましん、腹痛、下痢、嘔吐など
- 喘息: 気道の炎症、呼吸困難、咳など
- アナフィラキシー: 全身性の重篤なアレルギー反応で、急速な血圧低下、呼吸困難、意識喪失などを引き起こす可能性がある。

IgE抗体の測定
IgE抗体の測定は、アレルギーの診断において重要です。特定のアレルゲンに対するIgE抗体のレベルを測定することで、どのアレルゲンがアレルギー反応を引き起こしているかを特定できます。これには以下の方法があります。
- 皮膚プリックテスト: 皮膚に少量のアレルゲンを滴下し、針で軽く刺すことで反応を見る方法。
- 血液検査: 特定のアレルゲンに対するIgE抗体の存在を検出するための血液検査。

結論
IgE抗体は、アレルギー反応の中心的な役割を果たす抗体であり、アレルギー性疾患の診断と管理において重要な指標となります。アレルギーの疑いがある場合は、医師に相談し、適切な検査を受けることが推奨されます。

免疫が正常ならちゃんと反応してくれます🙂

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