どの楽器で音楽を始めるかで、運命が決まる
考えてみれば、ギター、ベースというのは特殊な楽器です。
移調してもほとんど運指同じで、
「あ、半音上げるの? ホイホイ。」
と同じ譜面を見て半音上で平気で弾けます。
こんなことが出来るのは、あとはボタンアコーディオンとハーペイジくらいでしょう。
ギター、ベースで音楽を始めると、頭の中は移動ドになります。
音の高さより役割のほうが重要だからです。
譜面はあまり重要ではなく、「五線譜を見ながら、ソロを弾く」ことが出来る必要性はありません。
ところが、ピアノ、管楽器で音楽を始めると、まず五線譜から始まります。
移調するたびに調号のちがう五線譜に書き直す必要があります。
ギターだと半音移動するのは、1フレットずらせばいいだけですが、ピアノにせよ、管楽器にせよ半音動かすと運指が変わります。
音の役割より、どの運指なのかが重要なので、相対音感より絶対音感のほうが重要です。
ピアノ、管楽器から楽器を始めると、頭の中が固定ドになるのは仕方がないことです。
ピアノは楽器の王様、と呼ばれたりしますが、
ポルタメント、ビブラートが出来ない
ハ長調、イ短調専用の楽器であって、それ以外の調だと運指が変わる
弦を触ることが出来ない
硬い音、柔らかい音の加減が出来ない
など欠点も多い楽器です。
ピアノで音楽を始めてしまったら、できるだけ早い時期に、弦が触れる、フレット付きの楽器を並行して学習することをおすすめします。
移動ドの概念と、音質のコントロールを学ぶためです。
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