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マルチプルイメージ カメラ女子

昔のデータを漁っていたらこんな写真が出てきました。

撮影したカメラはOlympus PEN(トップ画像のカメラ)です。フィルムの35mm判(36mm☓24mm)の半分(18mm☓12mm)を一枚として撮影していくカメラです。ハーフサイズといいます。普通にカメラを構えると枠が縦位置でちょっと不思議な感覚になります。そのカメラを使って人物を三分割にしました。
デビット・ホックニーというアメリカの画家が、たくさんの写真を使って一つの写真を表現するマルチプルイメージと言う手法があります(日本の龍安寺の枯山水をマルチプルイメージで表現したものもあります)。私が感銘を受けたのは一人のおばあちゃんをたくさんの写真で表現したもので、各パーツをいろいろな角度やパースや大きなで並べていました。何となくぼうっと眺めていると突然そのおばあちゃんが立体視になったのです。
ピカソの不思議なポートレイトは正面からの目と側面からの目を同一平面上に描くことにより平面で立体を表現しようとしました。同じように様々な角度や距離から撮影された写真を並べることで平面で立体を表現した作品でした。
デビット・ホックニーはあくまでも画家で写真は手段でしかありませんでした。絵筆の代わりにカメラを使用したのです。
そこで私はフォトグラファーとしてマルチプルイメージを表現しようとしました。「プリントした写真を並べる」ではなく「フィルムからの一発プリント」でマルチプルイメージを表現することにこだわりました。
カメラが古くレンズに曇りやカビがあり、光漏れも盛大に起こしていたり、通常の35mm判の枠では収まらないのでプリント自体も面倒で大変でしたがそんな状況でも何枚かの作品は出来上がりました。
被写体をカメラ女子として、とりあえず4枚御覧ください。

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フリーランスカメラマンのCharly Bird MUFFINです。 撮影のご依頼、写真(撮影、現像)講習、購入相談、写真や撮影に関すること何でもご相談ください。