クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの紹介
※Tip(投げ銭)noteです。無料で全文購読できます。
noteにおいて皆さんデジタルコンテンツを販売して、今はその販売出来た事に喜びを感じている方も多いでしょう。やっぱり自分の物が売れるという期待感と達成感は喜びもひとしおです:)
今しばらくはその喜びに浸っているのも良いと思いますが、その先をちょっと考えておくのも良いと思いまして、今回は権利関係のお話です。
作品を使う/使ってもらう
あなたが販売したコンテンツを、買った方はどの様に利用するでしょうか。
大抵の方は「自分が楽しむ為」に購入するでしょう(投げ銭てのもありますけどそれは置いといてw)。いわゆる「個人消費」です。
しかしながら、ここはクリエイターさんも多いので「コラボレートの素材として」という考えの方もいるかも知れません。または「この写真でチラシを作りたい」と思う方もいるでしょう。
クリエイターさん側も「個人消費で終わらせたくない、何かに使って欲しい」と願っている方もいると思います。これらを二次利用といいます。
ですが一々クリエイターさんに許可を頂くのも、許可を出すのも面倒くさい、だからといって無断利用はしてほしくないですよね。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
そこで便利なのが、この「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」です。
これはシンプルな記号で、その作品を二次利用するときにどこまで許可されているかを示します。
今までは著作権あり/なしだけの判断でしたが、このご時世それだけでは不自由という事で作り出された規格です。
詳しくはリンク先を読んで頂きたく思いますが(。。ここで図解つきで説明しようと思いましたがアイコンサイズの絵をimgタグで引っ張って来れないので汗)軽く文章で出来る事を書きますと:
・作品や原作者のクレジットを表記する(原則これは外せない)
・非営利での使用/不使用
・改変の禁止
・改変した場合でも同じライセンスで公開する事
この4つの組み合わせで、作品の使用許可を明記する訳です。この組み合わせたライセンスのアイコンを「コモンズ証」と呼びます。
また最近はCC0という、いわゆるパブリックドメイン(著作権放棄)を主張するものもある様です。
※ただし、このクリエイティブ・コモンズ・ライセンスは二次利用の許諾を表明するだけものであって、コンテンツの著作権を守ってくれる訳ではありません。最終的な判断は著作権法に基づきます。
(Spiegel's Trunkさんが詳しく解説してくれています。)
使い方
基本的に、自分の作品のクレジット欄やフッターなどに、該当するアイコンを貼付けるだけでOKです。以前使った時はクリエイティブ・コモンズに連絡する必要もないとのことでした。
ウェブコンテンツではコモンズ証へのリンクを貼っている所もあります。
(下記の例を参照)
※noteで表記する場合
noteではimgタグでアイコンを表示させることが出来ません。ですので文章での表記が一番楽だと思います。
例:「表示ー非営利」の場合、「この作品の二次利用はCC-BY-NC(コモンズ証(許諾内容))に基づきます」
の様に、アイコンの下に書かれている略称で表記する事になります。
分かりやすい様に「クレジット表記、非営利のみ」と書くのももちろんアリです。
クリエイターさんに意識して欲しいこと
繰り返しになりますが、このご時世、著作権あり/なしだけでは区別出来ない状況になってきました。コンピューターとネットのお陰で作品の発信だけではなくコラボレーションやアーティストの発掘が楽になったからこそ、逆に権利について考える時が来ていると思います。
「そこで売って終わり、あとは好きにしてくれ」というのも勿論アリですが、自分の作品を気持ちよく使ってもらう為にも、自分はどの様に自分の作品を使ってもらいたいか、そして使う側にも配慮することを考えてみるのも良いかと思います。
作品を使いたい方に意識して欲しいこと
クリエイターさんは、仕事はもちろん趣味であっても、長年かけて培った技術を駆使し、時間と原材料を消費してモノ作りをしています。その労力があったからこそ作品が出来上がるのです。そこを覚えておいて欲しいのです。
その作品の作者(権利者)の権利主張次第ですが、最低でも一言、「この人が作ったんだよ」と明記して頂ければと思います。
著作権はどうやっても最後にはモラルの問題になりますが、少しの配慮でwinwinになれます。お互いを尊重しあって新しい作品が出来て行く事を願います。
※誤解しやすい表現があるかもしれないので、随時若干変更するかもしれません。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?