ON MARS

こんにちわ。NAOと申します。

この記事は、ボドゲ紹介02 Advent Calendar 2020 5日目の記事になります。あなたはノーコストでエグゼクティブアクションを使用し、ボドゲ紹介01 Advent Calendar 2020を読むこともできます。

昨日はまむさんによる「コロニスト」の紹介でした。ある人によると私はコロニストの箱絵のおじさんにとても良く似ているとのことで、とても親近感を覚える作品です。もちろん、ゲームそのものも大好きです。

本日は、2020年秋のゲームマーケットで日本語版が先行発売され、購入された方も多かったと聞く話題作、

ヴィダル・ラセルダの2020年新作「ON MARS」の紹介です!!

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なお、この記事はキックスターター版を元にしております。日本語版については私自身未だ中身を見たことがありませんので、内容物や使われている用語に差異があるかもしれません。そのあたりはご容赦ください。

未来のお話、まだテラフォーミングされていない火星が舞台です。火星開発のための完全自給自足を目標とした基地が企業協力のもと作られることになりました。プレイヤーはとある企業の代表として基地建設の指揮をとることになります。

といったようなストーリーなのですが、とりあえず箱を開けてみましょう。

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この大きな箱にいろいろぎっしりと詰まっております。ラセルダ作品の、この、箱を開けた瞬間の情報量の多さが私は大好きです。オーガナイザーが標準装備されているのもイーグルグリフォン社のラセルダシリーズの良いところです。

セットアップを完了するとこんなかんじです。

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全体ボード(3人戦です。上下逆なのはご容赦)

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個人ボード

何がなんだかわかりませんね。情報の洪水です(喜び)。

ゲームシステムは自分のワーカーをアクションスペースに置くと効果が発動。アクションスペースに先客がいると余分にワーカーを払わないといけないという、一般的なワーカープレースメントです。

特徴として、アクションスペースが火星軌道上と火星地表のグループに分かれており、今、自分がいる方のアクションしか取れません。2つの場所を移動するには、基本的に数ターンに一度やってくるシャトルに乗って移動しなければなりません。

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軌道上アクションスペース

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火星地表アクションスペース

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これがシャトルくん

この巡回するシャトルのために、プレイヤーは数ターン先の予測を強要されます。軌道上アクションスペースで建物の設計図取得やテクノロジーの準備等を行い、火星表面アクションスペースでテクノロジーや設計図を使用して建設を行ったり、火星探索したり、科学者を雇用したり、移民を受け入れたりするのですが、軌道上の資源(設計図や技術、リソース)は先取りで、枯れてしまう要素です。そして火星表面の開発状態によって、軌道上の資源が補充されます。火星軌道の資源を先取りしたければ火星上の開発を早めに見切って軌道上に上がる必要があるのです。その逆に、火星上の開発のイニシアチブを取りたければ、軌道上での補給もそこそこに、地表に戻る必要があるのです。もちろん、シャトルに乗らずに、同じ場所で居続けることも可能です。

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火星探検中

ゲーム中、クリスタルという資源を獲得することが度々あります。共通目標を達成したり、火星表面上の探索等で獲得が可能なのですが、このクリスタルを使用することにより、1手番に1回追加アクションを実行することができます。ラセルダ作品に度々でてくるエグゼクティブアクションというやつですね。

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これがクリスタル。
100円ショップで売っていそうですが、とても大事です。

このエクゼクティブアクションがとても大事で、エクゼクティブアクションを適切に実施することで、ゲームをかなり有利にすすめることができます。エクゼクティブアクションは設計図を使用して上級建造物を建設することや、移民船アクションでその種類を増やすことができます。特に上級建造物に付随するエクゼクティブアクションが強力です。

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エクゼクティブアクションがアイコンで表記されている上級建造物の設計書です。
すべてユニークなアクションで、
それはそれはユニークな効果が発揮されます。

上級建造物のエクゼクティブアクションは基本的に自分の建てた建物で自分のみが使用することができ、他人の上級建造物のものは使えないのですが、科学者を雇い、それを派遣することで他人の上級建造物のエクゼクティブアクションをノーコストで使用することができます。使用された建物には科学者が残り、他の建物に移動するまで上級建造物の所有者もノーコストでエクゼクティブアクションを使うことができるのです。Win-Winな関係を築けるので、できる限り上級建築物は科学者に使ってほしいところです。

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とても頼もしい科学者たち

科学者は各分野に一人ずつしかおらず、勝利点源にもなるのでどのタイミングで取るか、とても悩みどころです。

ゲームの主な目的が火星開発=建設物を建てることなのですが、無計画に建物を建てても勝利に結びつきません。それがLSS(ライフサポートシステム)というもので表されます。LSSのレベルにより、火星上に必要とされる建物の数が決まっており、それ以上の建物を建てても評価されず、得点やボーナスをもらうことができないのです。このあたりも計画性が必要な要素となっています。

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あまりサポート感のないLSS

写真上に見える下から2段めのアイコンが、建物(上級建造物ではない)の種類を表しています。建物は5種類あり、左からミネラル、電気、水、植物、酸素を生み出すというフレーバーです。ミネラルとは、火星由来の謎の鉱石で、オールマイティのリソースとして使用できます。下から3段目の4つのキューブが、ミネラルを覗いた4種類の建物が何件建設されているを表しています。初期配置で1件ずつ立っているので、LSSレベルは1です。4つの建物が同数建築されると、その瞬間、LSSが次のレベルに進みます。

同種の建物タイルをつなげて建てると更にボーナスが貰えるのですが、つなげて建てるにはテクノロジーが必要です。またテクノロジーには火星探索車の移動速度を上げたり、上級建物を同時に複数建てることが可能になったりするものがあるのですが、これら全て他プレイヤーの技術を借りて使うことが可能です。借りられた側は貸した技術がレベルアップするので、テクノロジーを貸してと求められた時は快くOKしましょう!拒否不能なのですけどね。

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火星の開発が進み、共通目標の達成やLSSのレベル上昇がある程度進むとゲーム終了となります。火星開発(得点に必要なアクション)を進めていると自然と終了フラグが切られるので、ゲームの収束性も良い感じですね。

まとめ

ほんとにざっくりとした紹介で魅力を伝えきれている感じが全くしないのですが、設計図→建築のプロセスや、ゆるやかな協力関係、エクゼクティブアクションなど、これまでのラセルダ作品の集大成とも言えるON MARS、多くの人に遊んでいただきたいところです。そしてラセルダ作品に興味を持たれる方が多く現れることを願っています。

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さて、明日はちとさんによる「マウンテンキング」の紹介です。ちとさんがマウンテンキング面白い!と言っているのを何度も聞いているのに一度もプレイできておりません・・・。今度遊ばせてください!

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