今年面白かったボードゲーム紹介

こんにちわ。NAOと申します。
こちらはボードゲームに交わるエトセトラ Advent Calendar 2021の12月20日の記事です。昨日はかめ(@sytkm)さんの今年楽しかったボードゲーム5選でした。ミスティックベールとLunar Baseは未プレイです。どちらも面白そうですので、ぜひ遊んでみたいところ。

さて、本日は今年面白かったボードゲームを紹介するのですが他の方とかぶってしまうものが多くなってしまいそうですので、KickStarter限定で紹介いたします。

まずは、一番面白かったものから。

Coffee TRADERS

おじさんとロバがいい味

KickStaterかどうかは関係なしに今年一番面白く感じたのがコーヒートレーダーズでした。デザイナーはワイルドキャッターズのRolf Sagel氏とAndré Spil氏。コヒートレーダーズもワイルドキャッターズも私のオールタイムベストですので、この二人の作品は今後とも注目していきたいところです。

プレイヤーはコーヒー豆の買い付け人となり、世界中のコーヒー産地より豆を買い付けます。コーヒー豆の産地に対してはコーヒー畑を作ったり、建物を建設したりします。
自分のコーヒー畑から取れたコーヒー豆は自分のものになるわけではなく、ちゃんと商社マンを送って買い付けなければならないところがポイント。
買い付けた豆は契約(豆種によるセットコレクション)や、各国のコーヒーバーに納入することで得点になります。

とにかく机が足りない

アクションポイントとお金が常にカツカツな上に各コーヒー産地をどれだけ発展させたかでのマジョリティ争いもあり、常に気が抜けません。
各ピリオド(ゲームは3ピリオドの間行われます)はいくつかのフェイズに分かれているのですが、複雑な流れを緩和するために個人ボードがわかりやすいようにデザインされています。欠点といえば、そのために個人ボードが大きくなりすぎて、普通の大きさのテーブルでは持て余してしまうところでしょうか・・・。

Luzon Rails

一見、盤面がアイリッシュゲージのシリーズのように見えますが、作者が違う別の作品です。フィリピン発のゲームというのも珍しいです。
プレイヤーは鉄道会社の株主となり、フィリピンのルソン島で都市をつなぐ線路を敷設して会社(株価)の価値を上げて個人の資産を増やしていきます。アクションは、手札または場札を使用して、自分が1株でも持っている会社の路線を拡張していきます。場札はラウンド中は補充されず、なくなるとラウンド終了ですので、手札をどう切っていくかが駆け引きがあります。

プレイ中画像は紛失してしまいました。ごめんなさい。

プレイ時間が長くなりがちの鉄道株ゲームですが、シンプルに纏められていて、短時間ながらもプレイ後の満足感は高いです。
株価の値付けが入札(競り)の上、価格に関する指針がなにもないので、初プレイ時はいくらで値付けすればよいのかが全くわからないのですが、やっているうちに相場観がでてきます。それを良しとするかどうかで評価は分かれると思いますが、概ねバランスの取れた良ゲームだと思います。

BARBARIANS THE INVASION 2nd Edition

 バーバリアンズ・ザ・インヴェイションのコンポーネントが若干変更となった第二版です。届いたのは去年ですが、プレイしたのが今年始めてでしたので紹介します。
蛮族がテーマとなると、プレイヤー間の戦闘が発生するようなイメージがありますがそのようなことはなく、プレイヤーは同族なので先を競って他部族の土地を侵略します。ゲームシステムはワーカープレースメントです。

ボード上に見える段差のついた円形のテーブルがアクションスペースになっており、上の段から順番にワーカーを配置していきます。上の段から下の段へとつながるように配置しなければならないため、最初のアクションが決まると、自ずから次のアクションの選択肢が決まるというシステムです。
このテーブルはターンの終わりに回転するため、毎ターン違った展開となります。3回(場合によって4回)アクションを行うとターン終了で、これを6ターン繰り返します。
神様や強い戦士の力を使うことができ、若干派手な展開も期待できます!
ルール自体はシンプルでとても遊びやすいのでおすすめです(色々やることは多いので初回は若干時間がかかると思いますが・・・)

リスボア☆マーケット

日本語版!

デザイナーはVital Lacerda氏とJulián Pombo氏、ラセルダ新作と言っていいのかな・・・?
なんと、珍しく日本語版ありのキックスターターでした。
ゲーム内容はリスボアの建築部分のシステムを元に、得点要素だけを抜き出してゲームにしたような感じです。
ゲームの内容は、5×5の盤上のどこかにお店を建てて、お客さんを呼び込みます。お客さんは盤の上下左右20箇所のどこかに配置され、置かれた列にある欲しい物が売っているすべてのお店を訪れてお金を落としていきます。そのお金を集めてまた新しいお店を建ててまたお客を呼び込む、その繰り返しとなります。お金を一番稼いだプレイヤーが勝者です。

意外とコンポーネント凝ってます

評価が分かれるところですが、他プレイヤーのアクションを最も有効に利用したものが勝てるシステムは私は大好きです。
なにより、ラセルダ作品はどれもプレイ時間2時間を超える重量級なので、ラセルダ会を開催したときに時間調整に使えるラセルダ作品がなくて困っておりました。1時間弱で終わるこのゲームなら時間調整に使えるのが嬉しい!

Citta-Statoと
THE DEFENCE OF PROCYONⅢ

この2つは最近届いたばかりでまだあそんでおりません。Citta-Statoのほうはシンプルなコンポーネントなのに要素モリモリのバックビルド、ディフェンスオブプロキオンⅢのほうはルール非対称の2対2のチーム戦ウォーゲームです。Citta-Statoは遊ばれた方の評価は高そうです。どちらも早く遊んで感想を語りたいですね!

最後に

今年は、前半はコロナ禍で流通が止まりキックスターター自体に元気がありませんでしたが、後半はティナーズトレイル、グランドオーストリアホテルのリメイクもキックスターターで届き(この子達はリメイクとはいえ初プレイではないので紹介に含めませんでした)、なかなかに充実しておりました。
来年はカーネギーやモザイク、開発が遅れているものが続けて届きそうなので楽しみです。

明日はA.I.Lab.遊さんの「BGAで何回もプレイしているゲームの研究とか?」です。なんだかんだ言ってもBGAには今年一番お世話になっているようなきがします。どのゲームがテーマに取り上げられるか楽しみです。


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