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福島・宮城震度6強、堺市内の全国紙掲載状況

※2021年2月14日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。


 2月13日午後11時8分ごろ、福島県と宮城県で震度6強を観測する強い地震がありました。執筆時点でこの地震により死者が出ていないこと、津波が発生しなかったことが不幸中の幸いですが、負傷された方、被害が出た方にお見舞い申し上げます。

 深夜の地震だったため、14日付朝刊は版によって地震のニュースを収録できたものと、できなかったものがあります。今回は速報版として、大阪府堺市内で入手した全国紙大阪本社版5紙の掲載状況をお伝えします。

朝日新聞

 朝日新聞は平常通り、最終版の14版△が販売されていました。1面トップのみならず、第1社会面にも雑観記事、識者談話を掲載しています。

 1面には震度地図に加え、14日午前0時4分に福島県郡山市で撮影された、外壁が崩落したビルの写真が載っています。社会面雑観にも13日午後11時40分撮影の、福島県南相馬市原町区のコンビニエンスストアの様子の写真が載りました。識者談話は、政府地震調査委員会委員長の平田直・防災科学研究所参与(地震学)と、名古屋大の山岡耕春教授(地震学・火山学)でした。

 ただ、マグニチュードは速報値の「7.1」でした。14日午前1時10分ごろの気象庁記者会見で、暫定値の「7.3」に更新されていますが、締切を記者会見まで伸ばすことはしなかったものと思われます。

毎日新聞

 毎日新聞は通常、最終版の14版が堺市内で販売されていますが、今回はその追っ掛け版に当たる「14版○」が販売されていました。1面左側、折り目の位置に一報のみを突っ込んだ形です。

 毎日新聞は2019年11月に版建てを再編しており、最終版の締め切りが繰り上がりましたが、深夜の大ニュースに対しては臨時の版「14版☆」を製作することがしばしばあります。これまで、「14版○」は「14版」と「14版☆」の間のつなぎとして作られていることが多いのですが、果たして今回はどうだったのか気になるところです。

読売新聞

 読売新聞は、堺市内では通常は最終版の一つ前、近郊向けの「13S」が販売されており、今回も「13S」が販売されていました。1面中央に一報を掲載するにとどまっていますが、毎日とは違い、各地の震度(市町村ではなく「宮城県北部」のような地域表記)を箇条書き形式で載せています。

産経新聞

 産経新聞は、堺市内で通常販売されている最終版「14版」ではなく、「14版☆」が販売されていました。1面トップに記事が掲載されています。トップの写真(午後11時41分撮影の福島県広野町役場)と震度地図は共同電と思われます。記事末尾には東京大地震研究所の佐竹健治教授による識者談話も加えられました。マグニチュードは「7.1」でした。

 産経新聞は2019年春に版建てを再編しており、それまで最終版だった「15版」を廃止しています。以降、深夜の大ニュースの際は追っ掛け版「14版☆」を製作することがあります。

日本経済新聞

 日本経済新聞は、1面「13版」、第1社会面「★13版」が販売されていました。地震のニュースは間に合わなかったようで一つも載っていません。堺市内では通常、最終版が手に入ることが多いのですが、電子版で配信されているのは地震のニュースを反映した東京本社版「14版」なので、大阪市内では大阪本社版「14版」が販売されているのかもしれません。

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