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新聞流通研究

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新聞の版建てや流通に関する記事を中心に、新聞に関することをまとめています。
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#新聞開票速報調査

2022参院選 紙面の残議席反映状況 その2

※2022年8月5日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。  先日、2022年参院選の開票速報を伝える7月11日付朝刊紙面の反映状況について紹介しました。  前回は集計時刻を横軸にグラフを作りましたが、今回は比例選開票率を横軸としたグラフを作ってみました。使う紙面は前回記事と同じものです。2019年のときにも同様のデータを作っていますので下記リンクからご覧いただけます。  グラフは、中面の各選挙区、比例代表の得票状況が詳細に載って

2022参院選 紙面の残議席反映状況

※2022年8月4日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。  7月10日、参院選が投開票され、自民、公明の与党が改選議席の過半数を獲得し勝利しました。  この選挙の週末は休暇を取って東京に滞在し、月曜午前は関東で新聞を収集、午後帰阪後にも一揃い購入しました。全国紙、地方紙の11日朝刊は残り何議席のところまで紙面に盛り込めたのかをまとめます。 入手した紙面 東京新聞以外の地方紙はJR新宿駅の中央線特急ホームで信毎と山日、JR東京駅丸

2021衆院選新聞調査(7)山口新聞

※2021年12月22日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。  第49回衆院選の翌日付の朝刊版建てを記録する連載。第7回は山口新聞です。 甘利氏辞意の一報突っ込む 山口新聞は下関市のみなと山口合同新聞が発行する山口県内をエリアとする日刊紙です。水産専門紙『みなと新聞』の夕刊が源流というユニークな経緯を持つ新聞です。共同通信には加盟していないものの、記事の配信を受ける契約は結んでおり、県外ニュースはほとんどを共同通信の配信記事を掲載

2021衆院選新聞調査(6)中国新聞

※2021年11月23日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。  第49回衆院選の翌日付の朝刊版建てを記録する連載。第6回は中国新聞です。 3本社各紙面で見出しに立った当選者は 中国新聞は、広島県内ではトップシェアを持ち、岡山、島根、山口各県でも一定の読者を獲得しています。そのためブロック紙や準ブロック紙として扱われることがある一方、地元広島県と、有力県紙がない山口県以外では、取材・営業網の縮小傾向がみられることから以前よりも県紙的

2021衆院選新聞調査(5)産経新聞

※2021年11月11日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。  第49回衆院選の翌日付の朝刊版建てを記録する連載。第5回は産経新聞です。 議席数グラフィクス自体が違う 産経新聞は大阪本社発行の13版B、14版、14版☆に加え、西部本部発行の九州・山口版11版の計4個版を入手しました。  福岡にある西部本部は、組織上は大阪本社の傘下ですが紙面は東京本社版をベースに編集しています。そのため、九州・山口版に掲載されている問い合わせ先は

2021衆院選新聞調査(4)日本経済新聞

※2021年11月8日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。  第49回衆院選の翌日付の朝刊版建てを記録する連載。第4回は日本経済新聞です。 「注目候補」に載ったり載らなかったり 日本経済新聞は大阪本社が12版、13版、14版、17版、西部支社が12版、13版、14版、15版の計8個版を入手しました。  その日の紙面のダイジェストを紹介する1面のコーナー「NEWS&VIEWS」には、注目の候補の当落が載りました。15版までは「当選

2021衆院選新聞調査(3)読売新聞

※2021年11月6日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。  第49回衆院選の翌日付の朝刊版建てを記録する連載。第3回は読売新聞です。 あくまで「自民 単独過半数」 読売新聞は大阪本社版が17版◎、17版、16版、15版、西部本社版が17版、16版、15版、14版の計8個版を入手しました。他紙と違い、開票の進捗に応じて主見出しを変えることはなく、あくまでも「自民 単独過半数」で貫きました。岸田政権の事実上の勝敗ラインと報じられてき

2021衆院選新聞調査(2)毎日新聞

※2021年11月3日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。  第49回衆院選の翌日付の朝刊版建てを記録する連載。第2回は毎日新聞です。 安定多数で岸田首相が笑顔に 毎日新聞で入手したのは大阪本社の12版、12●版、13版、15版、16版と西部本社の12●版、13版、16版の計8個版です。  大阪本社版で最も象徴的な差し替えは岸田首相の顔写真でした。13版までは口元を真一文字にした表情の午後10時撮影の写真でしたが、自民党が単独で

2021衆院選新聞調査(1)朝日新聞

※2021年11月2日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。  第49回衆院選は10月31日投開票され、自民党は選挙前から議席を減らしつつも、追加公認を含めると絶対安定多数を単独で確保する261議席となり、一方野党は、立憲民主党が野党共闘で候補者を一本化した小選挙区では善戦しつつも比例代表で議席を伸ばせず、合計議席数が選挙前割れという結果になりました。また日本維新の会が選挙前の4倍近くへと躍進する結果となりました。  新聞は印刷拠点