「月と太陽の天文時計」公開の裏話

clusterのワールドクラフトで使えるクラフトアイテムとして、「月と太陽の天文時計(灰×白)」を公開しました。

月と太陽の天文時計(灰×白)

このアイテムはclusterスクリプトを利用してリアルタイムに月と太陽の位置を計算し、黄道十二星座のどのエリアにあるかを表示することができる時計となっています。これ以上の説明はclusterのクラフトアイテムストアなどで見てもらうとして、このアイテム公開に至るまでの出来事をまとめてみたいと思います。

まず、自分はcluster上で何かを作って公開したりするにあたって、長年の友人であるmeh氏とチームを組んで作業を行っています。
大まかな分担としては、デザインやモデリング、そしてアイデアはmeh氏、プログラムやunityでの書き出し、そして公開後の周知や管理は自分が担当しています。

具体的な例を挙げます。
例えば、7月19日にcluster上で開催されたイベント「mXizm 運命の水曜日」は、工事現場をイメージしたワールドで開催されたわけですが、そこには自分が公開した「壊れた仮設トイレ」シリーズを設置させてもらっていました。
ワールド制作の手伝いをすることになった当初、何か工事現場っぽいものが欲しいという話を持ち掛けた自分に対して、仮設トイレを置くという案を出したのは実はmeh氏でした。
その後のモデリング作業は自分が担当しましたが、壁にそれらしい凹凸を入れることによってそれっぽさを出せるとか、便座などを作るのが面倒だから中に人がこもっていて扉を開けられない仕様にしようとか、インタラクトするとノックの音が帰ってきたら面白いなどのアイデアを提供してくれたのもすべてmeh氏。
また、屋根が吹き飛んで水柱が見えるアイデアや、有機的な形状を作るのが苦手な自分に代わって水柱のモデリングをしてくれたのもmeh氏。
自分が担当したのは、モデリング以外では、unity上での配置や、スクリプトの製作、そして公開後にワールドに設置したり、Twitter上にスクショを公開したり、という所でしょうか。

もちろん自分自身も作業を行っていないわけではないのですが、デザインやアイデアなどの根幹部分においては、meh氏に依存するところが非常に大きい、というのが実情です。
ここで問題となるのが、最終的な公開やその後の周知を担当するのが自分であり、なおかつ、さも自分自身がすべての作業を担当したかのように発言してしまう傾向があるということです。

昨年末からclusterをほぼ同時に始めたわけですが、最初に作ったのは、チーム名の由来ともなっている「Cabin1365」というワールドでした。
それぞれが得意分野を生かしながらワールド作りを行っていたのですが、その後、チームメイトであるmeh氏に対する敬意や誠意の不足から、cluster上での創作物にmeh氏の名前をクレジットしないでくれ、と言われる事態に陥っていました。

少ししてから名前をクレジットすることやチームで活動していることを公開する許可は得られたのですが、その後もmeh氏に依頼していた作業のうち、一部しかその情報を開示しないなどの不手際が多く、クレジットを許可しなければよかった、と言われる事態に陥っていました。

そんなわけで、今一度自分の言動を見直して、チームメイトが作ってくれたものへの敬意を持った発言をしよう、というのが自分への戒めです。

さて、改めて今回の天文時計を作るにあたってはどうだったか、という話ですが。
そもそも、以前に月齢やホロスコープなどを計算するプログラムを組んだ経験がある自分が、cluster上でこれを生かせないだろうか、というのがそもそもの発端でした。
そのうえで、天文時計という形でプログラムを生かすアイデアやデザインなどはmeh氏が担当し、clusterスクリプトやunity上での動作確認と、clusterへのアップロードは自分が担当しましたが、商品紹介のための文章やスクショはmeh氏に協力してもらいました。

チームで作る、ということはそれぞれの得意分野を生かしてより高度なものが作れるというメリットはあります。
ただ、チームメイトに対する敬意と感謝、そして誠意をもって接することは本当に大切だ、ということを痛感している次第です。

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