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勇者環境を命削り真竜で戦い抜いたのでデッキレシピ紹介

前書き

命削りメタビート型の真竜にとって、現在のMD環境はかなりの向かい風と言っていいと思います。

原因は、7/12のアップデートで実装された勇者ギミックです。

ドラコバックのバウンスのせいで、先行の主な妨害手段だったメタ永続罠の信頼性が地に落ちました。また、展開系の先行制圧が加速して、本来なら真竜の長所であった後攻捲りの強さが環境トップの制圧に届かなくなってしまいました。先行盤面に多少の不安を抱え、後攻を取っても誘発が(ほぼ)入らないせいで妨害がしにくい命削り真竜にとっては非常に厳しいシーズンだったと言えます。

そもそも命削り真竜というデッキ自体、過剰な妨害を構えてくる展開系に対してはサイドデッキからラー玉や手札誘発を加えることで対処していくのが主流だと思われるため、展開系大正義のシングル戦では中々環境相手に対等には渡り合えないものです。

唯一の救いがあるとすれば、勇者出張やハリラドンの流行によりGS系のデッキが増えたことで、真竜の得意なメタ永続罠である群雄割拠が割とよく刺さったことでしょうか。しかし、勇者と同時に実装されたふわんだりぃずが真竜目線のメタゲーム上において中々の曲者で、割拠が流行りのふわん対面で頻繁に腐ってしまう、ふわん対策としてエルドに投入されたアンワの流れ弾を喰らう、Gの価値が下がることで真竜の「Gが効かない」という強みが相対的に弱体化する等の事故も発生しており、トータルで見ればそこまで有利になっていたわけでもない気がします。

そんな環境の中でも私がダイヤ1に到達するまで命削り真竜を使い続けたのは、単純にマジェスティMがどちゃくそ可愛かったからです。

まあ真面目な話、今シーズンのランクマはマジのガチで犯罪じみたデッキしかいなかったので、有利不利関係なく可愛い女の子がいるデッキでも握ってないとやってられませんでした。その中でも真竜はまだなんとかやれそうなラインにいたため使ってみた次第です。

というわけで、勇者デスフェニなし企業調べTier3以下のデッキである命削り真竜で勇者環境にどのように立ち向かっていったのか、デッキの構築の変遷や採用理由の解説を色々と綴っていきたいと思います。

【追記】
ランクマッチSeason8も8月4日付でダイヤ1に到達しました。意外とすんなり登れて自分でも驚いています。


デッキの変遷と最終構築の解説

初期構築

初期はほぼテンプレ通りのEX0命削り真竜です。環境を見るというより、スタンダードな真竜ギミックを一通り入れて空いた枠に汎用を詰め込んだだけな感じです。

この構築でとりあえず何戦かランクマに潜ってみたところ、主に次の二点が問題だと感じました。

・永続罠をドラコバックでバウンスされる

先ほども書きましたが、ドラコバックが本当に辛かったですね。何度泣きながらアラメシアに神宣打ったことか。

真竜(というかメタビ全般)は妨害手段をメタ永続罠に頼っているところが大きいため、最初の勇者展開で溶撃や割拠を剥がされてしまうとそのまま何もできずに盤面を作られてしまいがちです。どう考えても勇者の対策は必須でした。

・制圧を捲れない

ハリラドン系のデッキがとにかく多く、どのデッキも最大展開を許せば平気で質の高い妨害を5つ以上構えてきました。いくら真竜が後攻捲りに長けているとはいえ、普通のやり方では突破できない盤面を作られることがままあったので、本来ならサイドデッキから投入するような札もメインから入れていくことにしました。

最終構築

ダイヤ1到達時からさらに弄っています。先攻の出力を維持しつつ後攻捲りの力を強化する方向で調整しました。面倒なので入力していませんが、溶撃を抜いたためEXにはドラグマ対策のカードを適当に突っ込んでいます。

構築のポイントは

  1. ラー玉採用

  2. 強貪採用

  3. 醒めない悪夢採用

  4. 溶撃→スキルドレイン

  5. 割拠を増やした

の5点になります。

1.ラー玉採用

ラー玉は本来、メインデッキから採用するにはリスクが高いカードですが、今シーズンの勇者やハリラドンが跋扈するランクマの状況を見るに、リスクよりメリットの方が大きいと感じたため突っ込みました。召喚権を食い合うものの、真竜は真竜魔法罠さえ引いていれば召喚権を使わずに場に出せるため、そこまで喧嘩しません。ラヴァゴや壊獣にしないのは命削りや強謙のSSできない制約があるからです。

環境トップでラー玉が腐る対面は主にエルドリッチが想定されますが、エルド対面は黙示録さえ置くことができれば不利はつかないと考えているため、そこまで重く見ていません。姫やイビルツインあたりでも腐るものの、そもそもラー玉を使わなくていい程度にしか並べないデッキは真竜本来の後手捲り性能で突破可能だと考え、やはり重くは見てないです。

3枚にしないのは、先行の初手で引き込んだ場合の命削りとの競合と後手の引き込みやすさを天秤にかけた結果になります。

2.強貪採用

墓穴の指名者が入らなかったため、うらら除けとしてドロソをもう1種類増やすことにしました。後手の手数の増加にも繋がり、捲り性能が多少向上します。EXを使わないため金謙の採用も視野に入れましたが、真竜は割とドロー効果を使うので少し噛み合わないと感じ、採用は見送りました。

3.醒めない悪夢採用

ふわんの地図や風、勇者の旅路やドラコバック、エルドの永続罠、電脳の朱雀、幻影の霧剣、プランのプランク等、今シーズンは割りたい表の魔法罠が多いと感じたため採用しました。ピンポイントメタ気味な札ですが、引いたら大抵仕事をしてくれたので間違ってはいなかったと思います。ただ、ハリラドン系のデッキには全く効かないし、そもそも真竜魔法である程度は対処可能なので採用は1枚に抑えています。

一応真竜魔法罠や自分で張ったスキルドレインを好きなタイミングで割れるため、真竜とは多少のシナジーがあるといえます。

4.溶撃→スキルドレイン

ぶっちゃけ溶撃入れてる余裕なかったです。あいつは真竜を一緒に引き込まないと仕事しないので。それよりも、確実に仕事をするスキルドレインを投入すべきだと判断しました。

先攻で張って相手の展開を縛るのも勿論強いですが、後攻から返しのターンで割拠を通すための一手になるのも強かったです。ハリラドン系は割拠さえ通せばほぼ更地にできるため、割拠とスキドレの合わせ引きを増やす目的で3枚採用としました。

5.割拠を増やした

直前に書きましたが今シーズンは御前割拠がとにかく強かったので、3枚まで増やしました。勇者ギミックを出張させたデッキであれば、アラメシアに合わせて打つことで本命の動きを縛れますし、後攻からでも通れば捲り札になるため、腐ることがほとんどなかった一枚です。ただまあ、仕方ないとはいえふわん対面では腐りまくりましたね。基本私はプランみたいな、デッキの動きにKONAMIの作為を感じるテーマがあまり好きじゃないので、ふわんも正直言うと苦手です。KONAMIがルール破ったカード作っただけじゃないですか、アレ。


弱点

・デストロイフェニックスガイ

最もよく出会う特効はやはりデストロイフェニックスガイです。

まあコイツは罠ビやメタビならどのデッキでもキツいんですが、例に漏れずこのデッキでも重いモンスターになっています。

対処法としては

  • 群雄割拠や虚無で墓地に埋める

  • スキドレで仕事をさせない

  • ラー玉でリリースする

  • 蘇生効果を神通で無効

等を一応用意していますが、デスフェニ一体立ててエンドとかされると実は明確な解答が無かったりします。デスフェニを見るためにも墓穴の指名者を入れたいのは山々なのですが、とにかくデッキ枠がカツカツなので……。先行なら出させない、後攻ならとにかく速攻で埋めることを意識します。

・後攻ワンキルデッキ

基本的に先行の盤面がそこまで強くないので、ヌメロンやサイドラのような後攻ワンキルに命を懸けているデッキも苦手対面です。あいつら初手に羽根とライスト両方とも握っていたりするので、神宣1枚では対処しきれないことが多いです。

・イグニスター

先攻取られたらこの世の終わりです。誘発入れてないのでほぼ間違いなくアライバル立ちますし突破方法はありません。

アライバルへの一般的な解答としてはクルヌギアス、ヴァレソ、壊獣等が考えられますが、真竜はモンスターを並べられない関係でリンクモンスターは使えないですし、そもそも命削りや強謙の制約によりSS自体あまりできません。当然壊獣も入らないです。絶対勝てない対面があるというのはデッキのアーキタイプとして結構大きな欠陥ですし、ワンチャン命削りと強謙抜いた型も試した方がいいかもしれません。


勝率

期待しないでください。勝ち越せはしますがギリ5割超える程度だと思います。今の環境で好きなデッキを使ってランクマを勝ち上がるのはめちゃくちゃ大変ですし、勇者もデスフェニも入らないなら尚更です。勝ちたい、あるいはさっさとダイヤ1行きたいだけの人は素直に勇者GSやら幻影勇者やら電脳勇者やらのKTDK(こんなん使えば誰でも勝てる)デッキを握りましょう。


終わりに

早く勇者と抹殺を制限してくれ。

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