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ライトロードはティアラメンツの下位互換か

どうも、キャベツです。

今回は、ティアラの情報が出た当初によく見られ、今でも時々耳にする「ライトロードはティアラメンツの下位互換」という言葉について私見を述べていきます。

なんとPOTE発売前ではなくかなり最近のツイである


ライトロードはティアラメンツの下位互換ではない

はい、早速ですが結論です。というか両方触ったことがあればすぐに分かるんですけどね。POTE発売前ならともかく、今更これ言ってるなら流石にちょっとどうかと思います。

恐らくこれは、シェイレーンやキトカロス、メイルゥ等のティアラモンスターが持つ派手な墓地肥やし効果と、光ライロのエンド時墓地送りを見比べた印象で語っているのだと考えられます。

確かにティアラメンツの墓地肥やしは手軽さという点でライロよりも優れています。ティアラはシェイレーンの3枚、キトカロス+メイルゥの8枚等を展開の中で自然に落とすことができ、現代遊戯王のゲームスピードに追い付いたライトロードという感じがしてしまうのも理解できます。

しかし、墓地肥やしの最大値を見てみると、ティアラはライトロードに遠く及びません。たとえば私のライロデッキでは、シャーマンルミナスの名称ターン1のないデッキトップ落とし効果を利用し、誇張抜きで40枚程度墓地を肥やす場合があります。ライロのほぼ無限に墓地を肥やせる特性を活かしてこそ成立するデッキタイプも多く存在するため、ライトロードとティアラメンツの墓地肥やしは明確に差別化されます。

また、これは実際にデッキを使っていないと理解しにくい感覚かもしれませんが、ティアラとライロの墓地肥やしは目的が微妙に異なっており(と私は思います)、その点でもライロと同列に語るのはおかしな感じがしてしまいます。

まずティアラの墓地肥やしは、知らない人が見ればフィフティフィフティのギャンブルをしているように思えるかもしれませんが、実のところ勝ちがほぼ決まっています。誤解を恐れずに言ってしまえば、普通のデッキにおけるサーチやリクルートとさして変わらないんですよね。

一方で、ライトロードの墓地肥やしは、未来の不確定な展開について、その可能性をどんどん押し広げていく作業だと私は考えています。どんな展開をしていくかは墓地の落ち次第ですが、とにかく墓地が肥えれば肥えるほど展開の可能性はどんどん広がり、しまいにはGから引き込まれる無数の誘発やニビル等でも押しつぶされないほどにまで強靭に成長していく、といったイメージです。伝わるでしょうか?

同じ墓地肥やしというガワを被っているものの、ティアラとライロの目指す展開は内容も質も全く異なっているため、単純に墓地肥やし効果の派手さだけ見て比較できるものではないと思います。

更に、墓地肥やし以外に目を向けると、ティアラとライロの違いはいくらでも見つかります。

例えば展開力。

ライトロードはルミナスの名称ターン1の無い展開効果により、特定の条件下で爆発的な展開力を発揮します。G中は手札抹殺に頼らずとも60枚デッキを枯らしに行けますし、エクストラリンク、全ハンデス、先攻ワンキル等モンスターの展開で実現できることならどんなことでも出来てしまいます。当然これはロマンコンボレベルの話ではなく、私が実際に行ってきた実戦の話です。

他にも、援軍ソラエクというパワカが使えること、テーマ内にチューナーが存在しルミナスから簡単にシンクロの制圧体が出せること、高リンク体も容易に扱えること等々、ティアラには無いライロの強みを挙げればきりがありません。

よって、「ライトロードはティアラメンツの下位互換」という発言は全く的外れなものだと私は考えます。

というか、ティアラがライロを淘汰するどころか、最近ではティアラとライロが手を組んだデッキが大会でちょこちょこ成績を残すようになってきました。

このデッキはティアラとイシズのパワーを借りてはいるものの、あくまで展開補助と誘発ケア(誘発受け)を行う脇役としてであり、展開の主軸はライロギミックにあるため、使い手の感覚としては間違いなくライトロードデッキです。

とまあ、こんな感じでティアラとライロはむしろ非常に相性のいい混ぜ物だったりするので、上位互換だの下位互換だのと言う前にまずは純でも混ぜ物でもいいから一度使ってみてください。

両方とても楽しいデッキですよ。

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