【MD】2024.SEP DCレポート~好きなデッキで銀を獲るために~
どうも、キャベツです。今回は2024 SEP DCを完走したレポートになります。
本DCでは、かねてより目標にしていた「ライトロードでの銀アイコン」を無事達成することができました。
何故かキトカロスが生き延びている中で9月頭にライロ新規がフル実装され、「獲るならここしかねえ!!」と心に決めて走ったDCでしたが、どうにか結果を出せて非常に安心しています。
100位ぴったりというギリギリの順位でしたが、ランキングに名前が載ることから詐称を疑われずに済むのでむしろ良かったかもしれません。なんか上位に古代の機械がいるという話を聞いていたので、40000DP以降は「当たれ!」と願いながらデュエルボタン押してたんですけどね。
使用デッキ
ティアラメンツをエンジンとして混ぜたライトロードです。炎王に後手からある程度勝てるのが環境上の一応の長所です。ただ、勝率のみを求めるなら基本的に使う理由は無いかなと。イヴユベにタコ負けしますし。
ライロとティアラで墓地を肥やしてシラユキで除外にモンスターを用意し、エアロシャークのバーンでFTKします。
純ティアラと比較すると、捲った後にワンキルするため、相手のリソースゲームに付き合わず1ターン目のリソースを残す動きを全て腐らせられる点で差別化できます(というかそもそも全くの別デッキなんですが、よく純ティアラと比較する発言を見かけるため書いています。自分視点だと罠ホルスとホルスティアラを比べるくらい変なことに見えます)。
普通の構築ですが、一応何枚か意図を書いておきます。
戒めの龍
DC直前までちび裁きのサーチ先となる裁き、戒めはずっと不採用にしていたのですが、前日になってなんか入れたくなったので入れました。基本的にはちび裁きを混ぜたアテナミネルバから8Xのジアンデットに繋げるために採用される札なんですが、直前に「ジアンデットちょっと強いな?」と思ったんですよね。あとロイヤル戒め使いたかったです。
戒めにしたのはアテナ肥やし効果後に出したい場面が多かったからです。ただ、粛声への有効札になりそうな裁きの方が良かったかなとも思います。
ルンペル
明確にメタ対象を意識して採用しました。具体的には炎系のウーサと粛声のサウラです。どちらもライロの後手の手数を否定する重い妨害であり、三戦のみでは対策として弱いと感じたため、事故のリスクを承知で墓地からの回答とするために投入しました。
流石にトリヴィかこいつを引く事故が確率的に頻発するので、トロイメアフェニックスも併せて採用しました。
DCの経過
金曜日
仕事や家事の諸々を終わらせ21:30頃に出走。
序盤は負けが込んだものの、平常心で走り切ると決めていたので特段気にせず試合を重ねました。
夜通しプレイ。お供はまどそふとの某ゲームでした。
これ、結構おススメです。色々中和されます。
土曜日
翌朝6:00頃には27000DPを盛って無事100位以内に到達。
とはいえ今回の目標である銀の確定ラインは約51000です。途中経過で100位以内に入ってもそこから溶かす人は山ほど見てきたので、「ボーダー到達するまでは0DPと変わらない」という気持ちでデュエルボタンを押し続けました。
実際のところ、このマインドが今回の一番の勝因だったと思っています。
昼には金も見えてくる順位に。この時間の上位帯は基本的にライロの得意とする炎王がかなり多かったため非常に順調にDPを盛ることができました。
ただまあ、ここまでコインがかなり快調だったこともあり、これから溶かすことは覚悟していました。
いったんランニングに出かけた後、昼食をとって午後。
やはりこのタイミングで後手の連続により溶かし始め、土曜の午後いっぱいは20000DP帯の煉獄を彷徨うことになりました。
20000帯は上位帯とは違い露骨にクシャやメタビ、その他先寄せの雑多が多くなるため、真面目な強いデッキ以外を不得意とするライトロードには厳しい環境です。コイントスの結果がそのまま勝敗になる試合が増え、コインの下振れもあり中々30000へと戻ることができませんでした。
いったん100位から落ちると途端に厳しくなるだろうとは予想していましたが、やはりこの時はかなりきつかったですね。
ようやく100位付近に戻ったのは日曜日の午前3時ごろ。対面もまともなデッキばかりに戻り、安心感から二日ぶりの深い眠りにつきました。
日曜日
12時ごろに起床し改めて出走。
炎スネを狩りつつ快調にポイントを盛り、13:00には40000に到達しました。
あと11回勝ち越せばほぼ銀確定です。できれば日曜中にボーダーに到達したいという思いでデュエルボタンを押し続けました。
しかし、ここからが本当の地獄でした。
2024/09/29 13:00~2024/09/30 11:00の約22時間、私は40000DPの周辺を延々と浮き沈みすることになります。
44000に上がっては3500まで落ち、40000まで盛り返しては32000まで押し返され、また40000へ……、そんなシャトルランを幾度となく繰り返しました。
この間一睡もせず、かつほとんど物も食べませんでした。というか食べようとしても吐き気で飲み込むことができなかったので、仕方なくウィダーを山ほど買って無理やり栄養補給していました。休憩することも考えましたが、前回走ったDCであと1回の勝利を時間内にもぎ取れず銀を逃しているため、いつ沼を抜けるかわからない以上時間に余裕はないと考えていました。
月曜夜中の3時くらいにちょっと生命の危機を感じた記憶があります。無理しすぎるのはよくないですね。
沼った原因としては、上位帯にユベルが増えたことがあると思います。ライトロードはそもそも通常ユベルの後手を捲りにくい上に、イヴユベだとほぼ詰まされてしまうため、コイントスがそのまま勝敗になってしまいやすいです。さらにこの期間はコインが延々と下振れ続けたため、中々勝ちきれない時間がずっと続きました。
正直、本当に苦しかったです。一度大幅に溶かして神罠入りのクシャと60植物に連続で負けた時はもう諦めようかとも思いました。
DCで一番きついタイミング、溶かした先で底に溜まっている雑多デッキに先取られて負ける時だと思っています。
月曜日
前述したとおり、11:00頃まで延々と40000付近で沼っていました。この頃には銀もほぼ諦めていました。今までのペースでは2時間で10000DP盛れるとはとても思えなかったので。
しかし、11:00を過ぎると何故か急にコインが上振れ始めました。
表、表、そして表。なおも表。
たまに出た裏も何故か相手が事故り散らかして勝利。事故勝ちが二連続。
神風が吹いていました。
12:30に48000へと到達し、時間的にはやれてもあと2戦程度。
1戦目、表が出て、展開途中で相手がサレンダー。勝利。
そして、50000DPアタックとなる最後の2戦目。
コインは表。
援軍を握ったご機嫌な手札。相手にGは無し。
展開。
……相手はサレンダー。
DC終了6分前、12:54分の到達でした。22時間動かなかったDPが1時間で10000増加し、12:00時点の銀ボーダーを僅かに越えた数値となりました。とはいえボーダーギリギリでは正直100位以内は厳しいだろうと思いつつ、これ以上やる時間もないので私はここで走るのをやめました。
終わった後は解放感と虚無感で一日中ぼうっとしていました。この時点では銀を獲れるとは思っていなかったため、三日間を無駄にしたという気持ちだけが残っていました。
そして結果発表
翌日の昼、DCの結果が出ていると聞き、あまり期待せずにMDを開くと……
この画面を見たとき、ちょっと泣いてしまいました。ただただ嬉しかったです。ライロと一緒に銀を獲ることをずっと目標にしていたので、ようやく夢が叶ったと思いました。
好きなデッキで銀を獲るために
私は今回、勝率を度外視して「好き」という気持ちだけでライトロードを握り、結果として銀アイコンを獲得しました。
ただ、この結果をデッキへの愛情や一つのデッキを極めるための努力などの精神論で語ることはしたくありません。私がライロを好きで使っているのと同じように、誰だって自分のデッキを好きで使い、勝つための努力を重ねていると思います。私が安易に「愛のおかげで勝てた」と言うのは、偶然獲れただけの結果を振りかざしてその人たちの想いを否定する失礼な行為だと思っています。
私がライトロードで勝てたのは、単純にデッキがしっかり強かったからです。
今回のDCでは私以外に少なくとも二人、ライトロードで銀アイコンを獲得されている方がいます。下馬評で最強格と目されていた炎スネに対して明確に勝ち筋を持っていた点で、そもそも戦えるデッキだったのだと思います。
強いデッキをまっとうに使ったから勝っただけです。私自身は凄いところなんて何もありません。長く擦っている割に銀アイコンのライロ使いの中で一番下ですし。
私はこういう考えなので、正直なところ「愛」でDCに勝てるとはあまり思っていません。最低限のデッキパワーはどうしても必要です。今回私がライロで頑張ろうと決めたのも、今のライロなら銀に届き得るパワーがあると判断したからです。前回真面目に走った2023/03のDCも同じような判断をして走ることを決め、113位という銀まであと少しの結果を残しました。パワーが足りていないと思った時は、そもそも走ることすらしていません。
なので「マイナーデッキでも好きなデッキで勝ちきる」ことに対して、私自身はあまり夢を持っていません。デッキパワーの差は明確に存在しますし、勝てないデッキで勝とうとしても苦しいだけです。そのあたりの判断はちゃんとした方がいいかなと。
とはいえ、ライロが好きだという気持ちはやっぱり間違いなく今回の結果に繋がっているとも思います。握っていて楽しいからこそ、溶かした時も何時間も停滞した時も諦めずに戦いきれたので、そこは確実に助けてもらった部分がありました。
DCでは、下ぶれた時に精神的にいかに踏ん張れるかが本当に重要だと感じます。そういう時に踏ん張りが効くという点では、好きなデッキを使うメリットはちゃんとあるかなと思っています。最後の最後まで信じてあげられるのはやはり自分の中で一番のデッキじゃないでしょうか。
DCのような場で勝ちきるには最低限のデッキパワーが必要だと思いますが、その最低ラインさえ満たしているのなら、あとはとにかく信じてあげれば銀に届くデッキもまだまだ沢山あるのではないかと思っています。
おしまい。