関西から勇気をもって「5歳さん」に会いにいったら恋をしたー。

前に東京行きの飛行機に乗ったのは10年以上前だ。

新幹線ではなく飛行機を選んだのは久しぶりに旅をしたかったのかもしれない。


東京に向かった目的は「5歳さん」に会いに行くことだ。

僕は育休を取ったことをきっかけに Twitter を始めた。1年半程 Twitter をやっているけれどフォロワーはまだ270人ぐらいだ。

そんな僕とは比べ物にならないくらいTwitter 界では有名な5歳さんはフォロワー数が10万人を軽く超える。

ツイートをする人はたくさんいるけれども、5歳さんは子供のことや奥様のことをユーモアを交えながらあたたかく呟き、別に尖ったツイートではないのになぜか僕の頭の中にじわじわと印象を焼き付けていく。

例えばこうだ。

そして同世代であり、息子をもつという共通点に親しみを感じている。


そんな5歳さんがオンラインサロンを始めるというツイートを見た。

僕はオンラインサロンに入ったことはなく、強い肩書きのあるような人が主宰するのがオンラインサロンと先入観を持っていた。

5歳さんは有名ではあるけれども特別な肩書きがあるわけでもなく、それが逆になんかいいなと僕の中で引っかかった。

しかも月々2000円の3ヶ月限定だ。初心者にも敷居が低かった。


あれよあれよと5歳さんのオンラインサロンメンバーとしての生活が始まった。

とは言うもののネット上でのやり取りがほとんどであり、日常生活はこれまでと同様に進んでいく。

いつものように息子はよく熱を出し僕はインフルエンザにもなった。

サロンでは Twitter のこと本や映画のことを書いた言葉が交わされていくが、恥ずかしさや怖さもあって自分からはなかなか発信できないでいた。

でも最初からひとつだけ決めていた。ネット上だけではなくオフ会に参加して5歳さんやメンバーと実際に会うことを。


そしてその時がやってきた伊丹空港を離陸した飛行機はシートベルト着用のサインが消え機内 wi-fi を使えるようになった。

そこからサロンメンバーのそれぞれのTwitter アカウントをチェックし始めた。

とにかく5歳さんをはじめ15名くらいの人と初めて会うこととなる。仕事上の繋がりやプライベートの繋がりが全くない完全アウェーだ。予習せずにはいられない。

そもそも人見知りで引っ込み思案な僕にはオフ会は実はちょっとしんどい。会場である渋谷に着いた頃には一度だけ帰りたいと思つた。2月の風が冷たかった。


とても綺麗な会議室だった。5歳さんは176cm の僕よりも少し背が高く、挨拶すると同時に握手を交わした。

5歳さんから1〜2メートル程しか離れていない席で2時間半ほど話を聞いたり、みんなで笑ったりした。


たった一言で言ってしまえば5歳さんは「いい人」だと思った。

奥様が5歳さんを評して「人たらし」というのが全てを物語っていると思う。

いいことも悪いことも素直に包み隠さずピュアな人。

相手のことをストレートに褒めることができ、どんな状況でも楽しみや面白さを見つけることができる人。

もちろんたった数時間で一人の人間を理解することなんて到底無理なことで、僕が感じたのは5歳さんの一面だけだ。それでも今渋谷のホテルで心地いい疲労感に浸ることができている。


育児や結婚生活をしていると思い通りにならない現実に心がささくれていくけれども、飛行機に乗って空の上まで来ると「小さなことを気にしても仕方がない、楽しみながら生きていこう」思えてくるのが不思議だ。

5歳さんはこれを地に足をつけて、日常でも実践できる稀有な人だ。


結局サロンメンバーの Twitterアカウントを予習していったものの、ほとんど役に立たないくらいに声を掛けれなかったのが僕らしい。

そして実際にお会いしたにも関わらず、5歳さんに聞きたかったことの半分も聞けていないのかもしれない。

でもちょっと物足りないぐらいが次に繋がるのかもしれない。

きっとまた会う。

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