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『大不平等論』

2021年の年末に、タイトルがとても印象的だったので、『大不平等論』という本を読みました。こちらの内容を簡単にまとめると、今まで第二次世界大戦や産業革命などの大きなイベントによって、人々が平等になる一方で、その後の回復や通常に戻った際に、変化について行ける人とついて行けない人で毎回不平等が生じてしまう歴史があるということが述べられていると言えます。

こうした事実がある中で、最近は多くの本が大きな変化についていくためのノウハウなどについて語っているように思います。例えば、Youtubeで主に活躍され、鋭い社会課題への指摘などで人気のある西村博之さんは、『ひろゆきのシン・未来予測』という本を出されています。

こうした本の中では、AIにどんな仕事が取られてしまうかだけではなく、どんな仕事ならAIと共存できるか、その方法の模索などを視野に入れているように思います。AIの研究や実装で発言力のある石角友愛さんの『いまこそ知りたいAIビジネス』なども、AIとのコラボについて、積極的に語っておられます。

https://ledge.ai/review-imakososhiritai-aibusiness/

ジェレミー・リフキンさんが書いた『限界消費ゼロ社会』という本の中には、テクノロジーが発達してみんなにとってそれが当たり前になると、それのコストはもはや0円になるという、世界の発展の姿について、語っています。

こうした早い進歩の中で、それに追いつけない人とどのように共存し、逆に追いつけない人とされてしまっている人が、どんな分野では強みがあるのかを考え、生かしていくリーダーシップがないと、『大不平等』で論じられている状態のサイクルは、なかなか回復しないようにも思いました。

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