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『あなたが救える命』

チャリティに関わる活動を、普段させて頂いていると、じっくり他のチャリティ団体様とお話しすることがあまりないのですが、皆さんそれぞれ代表の方のストーリー、出会いがあり、一つの課題への取り組みが始まった流れは共有しているように思います。それがある意味で効率が悪いときもあります。しかし、自分の思いを大事にすることは、長期的に見たときにとても大事なことだとも考えられます。

一方で、効率の良さも加わることで、慈善事業はもっと良くなるという議論にもよく出会います。その一つが、ピーター・シンガーの『あなたが救える命」です。この中では多くの具体例の中で、自分が寄付をする上でどの団体、どんな課題を優先して支援すべきかなど、詳細な議論があります。

同じテーマを論じていて、もっと経済的な側面を持っているのが、以下の『効果的な利他主義>宣言!慈善活動への科学的アプローチ』です。私たちはどのチャリティに寄付をするかという問いに、そこまで深く立ち入ったことがないかもしれません。しかし、私たちの消費行動と同じように、だれかの人生をもしかして帰るような決断の一種が、チャリティ団体の選択であれば、それだけの時間をかけて決断をすることが必要な時もあるかもしれません。

利他主義、他の人々、自分の周りの社会について考えることが、企業の耐久性(レジリエンス)を高めることも、『未来企業‐レジリエンスの経営とリーダーシップ』の中で、リンダ・グラットンさんが述べています。

答えがあるわけではないですが、慈善事業を実施する時、自分の思いを大事にし、そしてそれに客観的な視点も加わることも大事な時があるのは事実だと思います。

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