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新参ネコがやってきた

末期がんから奇跡の生還を果たした、はな。

すっかり甘え上手になったはなは、呼べばすっ飛んでくるような子に変身しました。

膝の上でゴロゴロするようすは、病気の頃には考えられないほどです。


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ですが、実際はこの先もず~っと普通の子より大変なことは続きます。


はなのことが落ち着いてしばらくしたころ、家の敷地内でうずくまってる黒猫をアニキが発見して。

偶然にも「もう一匹なら黒猫がいいなぁ。」とワタシが話してたのを覚えていた彼が、「引き入れてはダメかねぇ?」と聞いてきて。

そうは言っても、はなさんは万全の子ではないし、もう一匹小さい子を入れてみて、果たしてうまく関係を作れるのだろうか。

そんな心配もよぎったのですが、言われた場所に見に行ってみると、予想外に黒子猫の状態がボロボロだったので、とりあえず保護はしないとと捕まえることに。

目ヤニ状態のその子を保護して病院に連れていき、

「で、どうするの?この子?」

と先生に尋ねられたワタシは、ほんの少し迷ったのですが、

「はぁ。。。まぁ、うちの子になる・・・と思います。」

と答えていました。

家に引き入れたところ、子猫はかなりの臆病者だったのでキャリーの中で固まっていたのですが、思いのほかだいすけとはなの、子猫に対する態度がいい感じに落ち着いていたのが決め手となりました。

これならなんとかなりそうかな。

と。


実際、にぃにとねぇねとなった二人が落ち着いてくれていることから、子猫はすぐに家の中にも慣れてくれました。

「ふく」と名付けた子猫。

痩せてて黒いせいか、走り方がタコの人形のようにパタパタパタパタするのが面白くて、ワタシなりにとてもかわいがっていました。


うちにきて、たぶん2か月目くらいだったと思います。

ふくが軽い猫風邪を引きました。

このくらいの月齢の子がこういう風邪を引いたりおなかを壊したりするのはよくあることです。

ふくはそのうち、うちに引き入れた頃のように目ヤニが出るようになりました。

病院に行って、内服薬と目薬をもらいましたが、この風邪が治るのに、ちょっとだけ長引いていました。けどまぁ、2週間くらいしたら治ったかなぁ。



その間のある日。

朝気が付くと、はなさんもなんだか左目を真っ赤にして目ヤニが出ていました。


あ~~~~~!移っちゃったよ~~~~~。


ほんと、はなに何かの疾患が出ると「あ~~~~!」という気持ちにはなります。けど、この時はまだそんなに事の重要性に気づいていませんでした。


当然病院に連れていき、ふくと同じような処方をしてもらって帰ったのですが、これがまた、まったく治る気配がなく。

目が腫れて、目やにがひどいので当然本人の不快感が強く、掻いてしまうので当面エリ生活になりました。。。


その後一カ月ほどした朝。

朝、顔を見たはなの左の眼は、真っ白く濁りきってしまい、黒目がどこを見ているのかまったくわからない状態になってしまっていました。


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