前回の記事の続きです。
我が家の黄色い花、というタイトルをつけている割には、気になっているのは我が家の花よりも、ブラック・アイ・スーザン。
記事冒頭の写真は、写真ACからお借りしたブラック・アイ・スーザンです。うーん、我が家のとは違うなぁ。
ブラック・アイ・スーザンは、7月から8月にかけて、黄色やオレンジ色の頭状花(小さな花が集まって全体を形成する花)を咲かせます。中央の花芯は光沢のある褐色で高く盛り上がります。
ルドベキアの品種の一つ。
学名はルドベキア・ヒルタ(Rudbeckia hirta )。
Black eyed Susanは英語の名前。
北米原産で、メリーランド州の州花。
アラゲハンゴンソウ(荒毛反魂草、粗毛反魂草)や、マツカサギク(松笠菊)とも呼ばれます。
それにしても、英語名も日本語名も、随分印象的な名前です。
和名について
まず和名アラゲハンゴンソウから。
植物の名前なので、納得するしないではないと思いつつ、可愛らしい花の姿とイメージがちょっと違うな、と思いつつ、次に進みます。
学名について
コロンブスがアメリカ大陸を発見直後にヨーロッパにもたらされたこの植物は、博物学者リンネによってRudbeckia hirtaと命名されました。ルドベキアはリンネの師オロフ・ルドベックから、ヒルタは、毛深いという意味の、英語ではhairyに対応する言葉からとられた名前です。
北米先住民は、蛇に噛まれた時や子供の風邪の治療にこの植物を用いたそうで、和名の由来にもなっている薬効は認められるようです。
英語名について
英語名のBlack eyed Susanに関しては、18世紀に書かれた英詩に由来すると広く信じられています。
Black-Eyed Susanは、戦場に向かって船出しようとしている恋人との別れのシーンを描いた詩です。恋人は、詩の中でSweet Williamと書かれており、ビジョナデシコを示す言葉です。ブラック・アイ・スーザンとスイート・ウィリアムは同じ時期に咲くことが背景にあるのだそうです。
この詩が掲載されていたサイトを見つけました。
強い生命力と薬効、かわいらしい姿と名前、恋物語を持つブラック・アイ・スーザン。原産地の北米で、ながらく人々に愛されてきたのでしょう。そう思うと、一層この花が愛らしく見えてきます。
では我が家の花は?
続きます。