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両極端に揺れ動く心

1週間で2回も「ミッドナイトスワン」を観に映画館に行ってしまった。

詳しい感想はブログに書いているので、そっちを参照してほしい。

とりあえず、2周した感想としては……

・草彅君の演技力&空気感が好き
・テーマソングが流れると無条件で泣くパブロフの犬にされました
・真夜中の公園で人知れず2人で「白鳥の湖」を舞っている姿が素敵
・ラストの海辺のシーンがどちゃくそにエモい!

そして、何とて自分が「関心がある事(セクシャルマイノリティ関係)」と「好きなダンス(バレエ)」が詰め込まれているので、途中で「あぁ、私の為にこの映画を創ってくれてありがとうございます」という訳の分からない勘違いをする程だった。完全にオタクの思考回路。

いや、でも、とてもいい映画だった。
久しぶりに映画館で号泣した。


そうやって満たされた気持ちで、しばらくは日々を過ごして行けそうだったのだが、なかなかに現実というのは厳しいもので……。
どうしても、気になるニュースが私の心の中を搔き乱している。

最初、この方の答弁はTwitterのリツイートで回ってきた動画で拝見した。
しかし、Twitterの仕様上仕方がないのだが、切り取られた一部分でしかなかった。
だから「何を目的としてこの発言をしているのか?」というのが全く見えず、ヤキモキした気持ちだけが残った。

そんな中、インターネット上ではこの発言が瞬く間に拡散されて、現在進行形で炎上中だ。

当初は「流石に叩き過ぎではないのだろうか?」という気持ちはなかったわけではない。
意見を投げかける事は必要だと思うのだが、それが過剰な制裁になってしまっては、相手も防御の姿勢に入ってしまう。
そうなっては、建設的な議論をしようと思っても、拒否されてしまってできないのではないだろうか?と考えてしまう。

でも、これって私がマジョリティだからの発想だとも思う。

過去に「青い芝の会」が起こした障害者差別解消を求めた運動があった。
その中で「川崎バス闘争」というモノがあり、車椅子単独でのバスの乗車を拒否されて、話し合いを重ねても問題解決に至らず、バスを破壊したり座り込みをしたりという行動に出た。

今、振り返っても「過激すぎじゃないか?」と思わなくもない。

でも、当事者たちにとっては自分たちの生活に直結する問題なのだ。
声を上げなければ、緩やかになかった事にされていくのだ。

まぁ、流石に「川崎バス闘争」と、今回のLGBTの方に対する発言をイコールで繋ぐなんて乱暴な事はしない。

しないけれど、当事者たちは必死なのだ。
その思いはイコールで繋いでいいと思う。

この件は私もかなり嫌な気持ちにはなっている。
でも、それは私個人の感情でしかないので、それを相手にぶつけても仕方がない。

しかし、私がこの件に関して考える事は2点ある。

ひとつは……
「わかりやすく伝えるためにあの発言に至った」という事なのだが、その様な配慮ができるのであれば、その発言の先に傷つく人が大勢いる事を考慮できなかったのかな?と思う。

もうひとつは……
「私の周りにはいない」というのはあまりにも想像が足りないし、「楽しいから選んでいる」というのも配慮が足りない。高齢の方の多くが「結婚して子どもを産んで育てる事が幸せ」と思っているだろうし、結構な割合で結婚している事を伝えると「子どもはまだ?」と悪気が全くなく聞いてくる。
悪気がない、というのはある意味では一番厄介なのだが、仕方がないから流すようにしている。
しかし、この方は議員であって、発言力も影響力もある人なのだから、考え方はアップデートしてほしいな、と思っている。


特別に擁護する気もないが、私の立場から叩いて潰すのも違う。
これだけ長く議員を続けてこられたのだから、きっと能力は高い方なのだと想像する。

差別を解消するには「正しく知る」事が第一歩だと言われている。
だから、これを機にもう少し「近くにいるよ」って事を想像してほしい。


この1週間で心が両極端に揺れ動いているので、その気持ちを解消するためにまとめてみました。

お目汚し失礼しました。

最後までお付き合いただきまして誠にありがとうございます。 「サポート」も嬉しいですが「スキ」も嬉しいです。 思ったり感じたりしたことがあれば、是非「コメント」もしていってくださいね。 本当にありがとうございました。