シェア
子どもの頃、親は絶対的な神様だった。 「この人たちと一緒にいれば、何があっても大丈夫」という圧倒的な安心感。常に正しくて、完璧。私にとって目標であり、憧れ、スーパーマン。そんな存在だった。 小さい頃、母は私の宗教だった私は特に母が大好きだった。歌が上手で、絵も得意。母が作るご飯はどれも美味しかった。いつも優しく、怒鳴ったりしない。私のわがままを何でも聞いてくれ、私はよく甘えていた。温かくて、心強い人。そんな母の背中を、私はずっと追いかけていた。 母は30年前、今の自宅か