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#06 アイディア創出と受容性評価 【Xデザイン学校ベーシックコース2023】

あと4回、発表と講評をのぞけばあと3回だ。この半年は、あっという間に過ぎ去ったが、過去数年で最も学びが多かった。もっと早くチャレンジしていればよかったと感じる。この年齢になると、学びの機会を作り出すことが簡単ではないことがわかった。

振り返ると、最初はUXを体系的に学びたくてこの講座に参加した。恥ずかしながら、ビジネスアイデアはユーザーのニーズを捉えて考えるものだと思っていた。

しかし、この講座を通じて、UXやデザイン思考だけでなく、大前提としてサービスデザインの広い視野を学ぶ事が重要だと知り、課題を通じてさまざまな業界について調査し学ぶきっかけを得た。

ユーザー調査はあくまでも、そのユーザーの利用状況の把握をおこない明示することがスタートで、今のUXデザイナーに求められるのはその範囲だけではなく、サービスの全体を見る目をやしなっていく事が重要で、それは課題をやっていく中でも実感できた。

5月から6月にかけて、講義を受けている間は何か賢くなったように感じた。

7月から8月にかけては、クライアントに素晴らしいアイデアを提案することに情熱を注いでいた。

しかし、9月から10月になると、現実に直面し、過去4ヶ月間の自分が未熟で無知だったと感じるようになった。収益モデルと事業モデルを混同し、プラットフォームビジネスを誤解していた。そして世の中の出来事についての知識が不足していた。

浅野先生が今回の講義の冒頭で語った「成功と失敗ではなく、成功と学び」という言葉が、とても印象的だった。

課題のアイデアが洗練されているかどうかはさておき、ここまで来たら途中で投げ出すわけにはいかない。やり遂げると、学びが残ると自分に言い聞かせた。

今回のワークはバリューシナリオの作成だった。過去最短で終了した。早すぎて、皆が「これで本当にいいのだろうか」と不安になるくらいだった。ただし反省点はある。

上位下位分析からユーザー情報を経てシナリオを書き出したが、途中からユーザー情報の詳細をシナリオで補完してしまっていた。また、シナリオに具体的な移動距離を含めて描くべきだっし、ペルソナの写真が適切かどうかの判断できていなかった。もっとナラティブに明確に描く必要があった。

しかし、ワークが早く終わったことは、この数ヶ月、チームメンバーで実施してきたことの成果ではある。その過程で多くの失敗があった。まさにサンドボックスの精神で多くの挑戦を経験し、それが実りある経験となった。ビジネスモデルを何度も変更し、その度にゼロから築き上げてきた。その過程で、クライアントビジネスのリサーチ、市場リサーチ、未来予測を何度も繰り返し行った。

これらは実体験として、出発点を誤ると、後続の工程がスムーズに進まないことを理解した。最初は問題発見のために、ありたい未来と現状のギャップを試みたが、表面的な知識や社会的な課題だけに囚われてしまっていた。これまでの世の中になかった突出したアイディアを出そうとすると上手くいかない。講義を受ける前は、世の中に最良のアイディアがあると思っていたが、魔法の杖のようなものは存在しなかった。

クライアント企業のコアとコンテクストを切り分けて考えることは最初の講義で学んだが、必殺技を知り、それ以外の要素を組み込むことが大切だと教わった。最適な方法の一つにリフレーミングが求められることを理解した。

また、ビジネスモデルを考える際には、ビジョンに共感し、一緒に進むメンバーを集めることが非常に重要だと感じた。

そして何よりも、世の中の知識不足が明らかなことがわかった。業界の知識や社会の動向についての情報を整理し、インプットすることが大切だ。今は課題を通じて実践できているが、通常業務でも同じように取り組むべきだと自分に言い聞かせる。

現在取得中の育休も残りわずかで、復帰は不安と楽しみの両方がある。会社のメンバーがどのようにサービスデザインの受託業務を進めているかが気になる。現場に戻ったら、クライアントの生存戦略に貢献するためにどういったアプローチをとっているのか活躍しているメンバーに聞いてみたい。

少し時間が空いてしまったため、懐古的になリフレクションとなってしまった。

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