記録のための記録

1月に入ってからもう半月が過ぎた。

タイトル通り、記録をつけるための記録をつけていこうと思う。
昨年から記録に関して興味が強くなっていた。

今感じている幸せな状態はいつか風化して無くなる。

そのことがとてつもなく怖くなったから。

どんな顔をして笑っているのか、どんな話し方をしているのか、どんな声音で過ごしているのか。
時間が経てば消えてしまって残らなくなるものばかりなのに、それに気づいているようなふりをして心の片隅に閉まっていた。

始まりはインスタントカメラだった。

撮りたい風景はいつも同じ。写真をよく撮る人に「同じような写真ばかり撮ってしまう」と相談したときに、「あなたが撮りたいと思ったその瞬間、心が動いてるその瞬間が同じ時にシャッターを切っているからですよ。」と言われて気が付いた。

“この瞬間がまた訪れるとは限らない”

そんな儚さが胸を締め付けるので、シャッターをカチリと押してしまうのだ。

それから、インスタントでは現像する時間が待てずインスタントフィルムカメラを2つ買った。

すぐに現像ができるので、コレクターのように写真を撮ってカードフォルダーに貯めていった。

大切なものがなにか見えるものになったような気がした。

それから、デジタルのインスタント風に撮れる特殊なカメラを買った。フィルム代が高く、たくさん無駄な写真が撮れないからだ。SDカードを使うので、スマホに変換器を刺して写真を見ることができる。

大切なものをその瞬間に選別するよりも、たくさん残してその中にある無駄なもののほうが大切なような気がしている。その無駄なものは本当に無駄なものだから、もう二度と手に入らないかもしれない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

何かのきっかけでカセットテープを彼が買ってきた。
初めてカセットテープを使ったそうだ。

この命はいつかなくなる。

当たり前だけれど、ずっとあるものではない。そういうところに寂しさを感じる。そんな話を彼とよくしていた。
彼が初めて使うカセットテープの第一回目は、私と彼との他愛のない電話の録音。人は声から記憶がなくなるという。だから、私が忘れてしまいたくないものを残すためにカセットテープを買ったそうだ。
そんな話が残されていて、日常の会話は思い出に残るほどのものではないからいつの日のいつかなんて忘れてしまうけれど、こうやって残せたらいいなと思った。

noteを書き始めたのは、この経緯があって今年は「記録」の年にしようと思い立ったから。

【今年やろうと思っていること】
・勉強
・自分を知る
・記録をつける1(活動、思考、体調、気分、排便…)
・記録をつける2(写真、録画、録音、note)

どこまで続くかわからないけれど、記録をとっていくことにする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?