見出し画像

デジタルなお茶と、アナログなお茶。

ペットボトルのお茶。
いつでも手軽に同じ味を味わうことができる。
消費者にとっては、買うか(1)、買わないか(0)のちがい。

いってみれば「デジタル」な、お茶。

どの商品を選ぶかで完結し、そこには消費者のさじ加減はない。
美味しいかどうかは誰かのせい。

一方で、急須で淹れるお茶。

こちらは反対に、消費者のさじ加減がとても大事。
お茶の種類、お湯の温度、抽出時間など、自分で決めなければいけない。
もちろんペットボトルのお茶のように結果は安定しない。

いってみれば「アナログ」な、お茶。

うまくいくこともあれば、うまくいかないこともある。
ぜんぶ自分のせい。

ペットボトルのお茶のおかげで、私たちは茶の間を飛び出して、
外出先でも当たり前にお茶を飲む習慣ができた。
茶の消費量も増えて、日本人はそれまで以上に日常的にお茶を楽しむようになった。

どちらがいい、と言う話ではなくて、
場面に合わせて使い分ければよいのだけれど。

でも、ここのところの、ボタンをタップするかしないかが重要な、デジタルな世の中にあって、
毎日ああでもないこうでもないと模索するアナログなひとときを、私は大切にしたいと思うのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?