「キャロル&チューズデイ」感想 #22

グラミー賞でクリスタルと共演することになったキャロチュー両名ですが、クリスタルは曲に対してシビアで、曲が気に入らなければ共演がキャンセルになるかもしれないというプレッシャーに襲われます。トビーの元で曲を収録した2人なら問題なさそうな気はしますが、せっかくのチャンスにコラボが白紙になったらいたたまれないですよね。そしてクリスタルが言う闇の中に現れる光のような曲を目指し、何度も打ち合わせを重ねたうえで曲を完成させます。クリスタルもインスタで気に入っている様子を載せますが、インスタにあげる前に連絡よこさんかい。

グラミー賞を控えた前日の夜にチューズデイはキャロルに誕生日プレゼントを渡します。キャロルは子どもの頃から両親がいなくて前にクリスマスプレゼントも貰わなかったという話もしていましたから、こうやって誰かからプレゼントをもらうという事自体が初めての経験なのでしょう。2人の美しい友情・・・素晴らしいですね・・・。

一方アンジェラですが、いまだ憔悴したままでありながらもグラミー賞に出演するとは言いました。しかしグラミー賞当日ダリアが亡くなってしまいます。実の母親ではなくとも面倒を見てくれてグラミー賞に呼ばれるくらいにしてくれた、そんな母の死を目の当たりにして本当にアンジェラは会場に来るのだろうか・・・。


そしてついにグラミー賞授賞式が始まりました。トップバッターを務めるのはキャロチュー、そしてクリスタルです。一度失ってもまたやり直せる、立て直せるという前向きな表現、世界が悪い方向に変わっていこうとしている中で闇の部分ではなく光を見せる曲になっています。世界中で混乱が続いているというのはアニメの中の話ですが、現実を見ても他人事じゃない感じがしますね・・・。

3人のパフォーマンスの後に登場したのはアンジェラ。何とか出演することになりましたが、曲は喪失感や後悔が入り混じった暗い曲でした。観客も当然アンジェラの状況を知っているわけですから不安の表情を見せていましたが、だんだんアンジェラを見る表情も良くなって・・・と思っていたその瞬間アンジェラが突然倒れます。そしてEDのクレジットが流れるのですが、アンジェラの一人称視点で救急搬送と応急措置の様子が描かれています。母を亡くし自分が何者なのかも分からないという不安と悲しみに苛まれているようなまま今回は終わります。

仮に出演したとしてもまともに歌えるとは思っていませんでしたが、まさかこのような終わり方をするとは・・・。キャロチューの2人とは対照的になってしまいましたね。
さて今回はグラミー賞がメインでしたが裏でも動きはありました。これから本格的に終盤に入るにつれて様々な人の視点がぶつかり、ますます世界は混乱へと陥るのではないかと思います。そんな中でキャロルとチューズデイはどうしていくのか、どうなっていくのか、本当に残り数話ですが見逃せないですね。

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