見出し画像

最終回まで見た2024年春アニメについてかいつまんで話す

・前回

・マガジン

前回と同様に最終回、または1クールまで見た感想を書いていきます。印象に残った回は冬~秋から10本選んで年末に投稿します。
 
そしてこれまで通り自分が見た作品の中から前回触れたものが半分、今回初めて触れるものが半分となっております。
 
 
・バーテンダー 神のグラス
前にもアニメ化、ドラマ化はしていたようですが、私は今回初めて見ました。様々な事情を抱える客、あるいは同業者への接客、交流を通じてバーやお酒にまつわる歴史やエピソードなどが語られ、普段飲酒をしない私でもそうだったんだと感心する内容でした。どうして溜はこういう雑学は知っているのにスマホの使い方を知らないのだろう・・・。
印象に残っているシーンといえば、溜が過去に接客した客が自殺してしまい、その事がずっと心残りになっている話です。自分のせいでは無いと分かっているだろうけど、あの時違うお酒を提供していれば変わっていたのではないかと、それがずっと心のトゲとして残ってしまう。それでも私情を挟まずバーテンダーとして何事も無かったかのように振る舞わなければならないという仕事、大人の厳しさはバーテンダーじゃない人にも通ずるものがあると思います。心の整理はついているかのように振る舞い、雨の中美和を見送った溜の頬を伝ったものは雨か、それとも・・・。そんな気持ちに一区切り出来るようなフォローが最終回に見られて良かったと思います。
 
 
・ゆるキャン△ SEASON3
今回は大井川キャンプからお花見キャンプまでが描かれました。よく考えると、伊豆キャンから1ヵ月も経ってないうちに静岡やアクセスの悪い山奥でキャンプをしているなんてタイトルの“ゆる”とは裏腹にタイトなスケジュールですな・・・。若さって素晴らしい。
大井川では綾乃も加わってきたわけですが、小型のストーブとかテントを買うという原作では描かれていない所から話が始まっていくのが良いと思いました。初心者かつ使えるお金も限られているけれど、それでも簡単にキャンプが始められる、視聴者が「自分でも出来そう」と思える描写はこれまでと変わらないゆるキャンの姿だと思います。
それとリンと綾乃も良いコンビですよね。会うのは2回目だけど前から友達だったんじゃないかと思うほどの相性の良さです。原作を読んだ時からアニメで見るのを楽しみにしていたのでようやく見られて良かったです。孫ライダーズの今後の活躍に期待です。
あと3期は新キャラとして絵真とメイが出たわけですが、ご覧の通り出番がとても少なかったので、何とか4期が決まって欲しいと願うばかりです。絵真とメイだけではなく回想キャンプに出て来たはんぺんの事を覚えておきながら4期を座して待ちます。
 
 
・変人のサラダボウル
「僕は友達が少ない」や「妹さえいえればいい。」でお馴染みの平坂読先生の作品。猫も杓子も異世界ファンタジーの中で今作のようなラノベ然とした作品があると、そういうアニメで育った自分としては安心感があります。サラ達が異世界から来ている事を考えれば異世界要素もあるにはあるのですが・・・。そして作者の出身地である岐阜のローカルネタをちょいちょい挟んでくるのも千葉をネタにする俺ガイルを彷彿とさせ、よりそれっぽくなります。
現代日本に順応していくサラと、カルト教団とかギャンブルなど社会の闇に足を踏み入れてしまうリヴィアとの対比は痛快で、リヴィアとか望愛のような残念なヒロインは、はがないに通ずるものがあるのでやはり同じ作者だなと思わされます。私はパチンコをやった事が無いのですが、今作のおかげで生まれて初めてパチンコ台(海物語)を主観視点で見ました。あそこだけ実写だったのがじわじわ来ます。
サラやリヴィアこそ非現実的な存在ですが、話の内容は現実的なもので、探偵の仕事もほとんどが不倫調査ばかりというリアルっぷり。コナンの世界は漫画だけの話であると現実を見せつけられます。
 
 
・ガールズバンドクライ
また新たなバンドアニメの定番が誕生したと思います。序盤の方は、笑顔で人に向かって中指を立てたり照明をぶん回したりしている仁菜をおもしれー女と思いながら見ていました。こういった行動は序盤だけの話ではないですが・・・。ただ、トゲトゲのメンバーが揃ってからは内容が更に良くなってきて、特に後半の勢いは目を見張るものがあります。桃香はダイダスの3人、すばるはおばあちゃん、智とルパはバンド解散の過去、仁菜は父親とヒナと全員がそれぞれ抱えて来たもの、向き合っていかなければいけない人達と向き合い、それを乗り越えようとしたり音楽、演奏に落とし込んでいったりする姿が良いと思いました。その分喧嘩も多かったですけどね・・・居酒屋やサービスエリアで騒ぐんじゃない!!
2期の可能性もある気がしますし、トゲトゲはまだこんなものではないという所が見られればいいなと思います。2期が始まった時に最初にいるのは大きなステージかそれとも吉野家か・・・。事務所辞めたらまたバイトしないとね・・・。
 
 
・ワンルーム、日当たり普通、天使つき。
前の記事で「様式美ともいえるラッキースケベに~」と書いたのですが、サブタイでも「様式美の世界」と言っていたのでやはり確信犯でした。合宿と称してお金持ちの家の別荘で海に温泉、髪色が違うだけで姿はそっくりなメイドというお約束やあるあるを取り入れた終盤はまさに様式美ですな。
天使、雪女、吸血鬼、河童が存在している時点で非日常でしか無いのですが、日常系の要素があるハーレムラブコメは1クールに1本欲しいところです。吸血鬼と河童はいても悪魔はいませんでしたね。悪魔が出るのはベルままの方なので・・・。
全話見た上で一番好きなキャラはやっぱりこれまでと変わらずのえるですね。友達がいなかったが故に漫画とアニメでしか友達付き合いの事が分からないという可哀可愛い(かわいそかわいい)感じと空回りしているところが素直に萌えです。勿論他の子達も好きですよ。私は全員平等に萌える事が出来ますので(?)

・夜のクラゲは泳げない
序盤に抱いた期待通り良い作品でした。不登校で引きこもっていたキウイを天岩戸の話と重ねたり、将来の自分が何も思い浮かばない花音がバイクの教習で一本橋が渡れず苦戦するところなど、彼女達の状況を上手くストーリーに落とし込んでいる所が良かったと思います。話の折り返し地点とも言える7話を見るとこの先良い方向に向かっていきそうだと思えるのですが、やはり順調には行かず・・・。再生数やフォロワー数が伸びる事もあればゴシップのネタにされる事もある。推しの子が芸能界の闇を描いているならば、今作はネット上での創作活動や推し活の闇を描いているといった所でしょうか・・・。コミカルな所もあるのでどん底の闇というわけでもないですが。
そんな中でもJELEE、そして花音の活動はののかではなく、花音として母親に認められましたし、報われて良かったと思います。渋谷に水族館も作りましたしね!自力で泳げないながらも前へ進んだ彼女達の姿は本当に眩しい・・・。
 
 
・響け!ユーフォニアム3
遂に完結!!!そして大団円!!!ユーフォをずっと好きで本当に良かったと思える3期でした。
久美子の部長としての働きはやはり素晴らしく、関西大会の直前や全国大会前のユーフォのオーディションでのざわざわした空気の中で自分の思いを正直に話して皆をまとめる姿はとても印象的です。人知れず誰かの悩みを解決するより、人前で思いの丈をぶつける方が久美子らしいです。
今作はどこを切り取っても素晴らしいのですが、特に終盤は触れずにはいられません。真由ときちんと向き合った上で挑んだ全国大会のソリのオーディション。結果的に麗奈ちゃんが選んだみたいな状況になりましたが、2人でソリを吹きたいという3年間思い描いてきた夢を目前にして「音だけで判断すべきだ」というこれもまた2人がずっと抱えて来た信念を貫いて真由を選ぶという選択。もし自分が同じ立場だったらと考えただけでも押し潰されそうです。もうこのオーディションの時点で目頭が熱くなっていたのに、その後の大吉山でのシーンで完全にやられました。この時久美子と麗奈ちゃんが手を重ねるところでブレイバーンのEDを思い出してしまったのは内緒です。
そして最終回も部員全員のカットが流れる中での最後のミーティングの時点で既に目頭に来ていましたが、1期からの回想が流れる演奏シーンでやっぱりやられてしまいました。本当に3期が見られて良かったと思いますし、これからもユーフォが好きです。


・死神坊ちゃんと黒メイド

こちらも3期で大団円、無事完結となりました。坊ちゃんも呪いが解けたしアリスと結ばれたし良かった良かった!
アリスの母親シャロンの事も、シャーデーの事も無事解決となり、理想としていた形で終わりました。シャーデーはずっと怖い存在でしたけど、打ち解けると陽気な人で、コミカルでオチを付けるところは今作らしいなと思います。今作は設定こそ重いんですけど、シュールな所も多いのでラブコメとしてもギャグとしても見られるのが良かったです。
坊ちゃんの母親のガーベラも坊ちゃんを見放したような描かれ方をされてきましたが、本当はきつく当たってしまう自分に悩んでいて、子ども達を気にかけていたんですよね。今作は呪いを巡る一方で、アリスとシャロン、坊ちゃんとガーベラの親子の物語でもあったんだなと思いました。
1期から3年がかりで完結となりましたが、最後までアニメ化されて、見届ける事が出来て本当に良かったと思います。


・この素晴らしい世界に祝福を!3

3期多いな!?このすばは映画と爆焔を挟んで7年ぶりの続編でした。ユーフォ2期と同じくらい期間が空いていたわけですが、時の流れとは恐ろしい・・・。
今期は王族とかダスティネス家周辺を筆頭とした貴族に振り回されたり、逆に振り回したりする内容でした。振り回す方が多かったかな・・・それがこのすばなので。それとアイリスとかいう女!!!!!!も、萌え~~~wカズマ達と関わったがばかりに辱めに遭うところが特に良いです。
基本的にこれまで同様ふざけてばかりいる内容でしたが、借金の肩代わりとしてアルダープと結婚させられそうになったダクネスと、呪いと借金に苦しんだダスティネス家を救う終盤の内容は、ダクネスが本当の意味でカズマ達の仲間となった良い内容だったと思います。イイハナシダッタナーからのバツイチエンドはやっぱり今作らしいオチでした。イイハナシダッタノニナー。
 
 
◇締め
今期も新作、続編共々楽しむことが出来ました。最終回まで見た感想を書くのは今回で2回目ですけど、全話の内容を踏まえて1作10~15行くらいにまとめるのはやはり難しいです。完全に自分の力量の問題ですが・・・。
だったら長くすればいいと思うかもしれませんが、それはそれで長くて読んでいらんねーと思われる気がして出来ないんですよね・・・。今回は前回より長めに書いてしまった気がするので、もっと簡潔にまとめるよう努力します。

 
次回は夏クールのアニメについてあれこれ書く記事を7月末頃に投稿する予定です。自分にしては珍しくイベントの予定が入っていたりするけど、恐らく遅れる事は無いです。恐らく・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?