「灰と幻想のグリムガル」感想 #4

ついにこの回が来てしまった・・・という事で今回の感想です。

まずアバンではマナトとシホルの2人が登場し、マナトが鳥にエサをあげるシーンがあります。シホルは男相手に全然会話が出来なかったのですが、この時だけは「動物好きなんだ」と声を掛けます。動物を愛でる人って愛嬌がありますし近づきやすかったのかもしれません。その前の回からもシホルがマナトに目が行くシーンがありましたし、これはさらに接近があるのでは!?と思った人も少なからずいるでしょう。しかし現実はそうはさせてくれないのです。

Aパートではいつも通りゴブリンを狩ります。みんな新しくスキルを覚えただけあって前よりも強くなってますし、何より慣れてきたのか余裕すらうかがえます。そして画面に向けて尻を向けるユメ。だからエロいって言ってんだろ!!とまたしても汚らわしい目で見てしまいました・・・。

順調にゴブリンを狩って食事休憩。ここでもユメは靴(ブーツ?)を脱いで生足をさらけ出します。だからエロいって言ってんだろ何回言わすんだ!と自身の性癖もさらけ出してしまいました。お前の性癖などどうでもいいんだ。マナトはいいパーティになったと1人1人の強みを挙げていきます。あとはハルヒロ・・・といったところで全員休憩から上がります。おいおい俺はどうしたとやれやれ顔のハルヒロ。まあ後で聞けばいいさと心の中で思った瞬間、一気に不穏な空気が流れます。

どこからともなく矢が飛んできてマナトに向かいます。それをハルヒロが庇った事でハルヒロが負傷してしまいます。影に隠れて回復をし、一行は早くゴブリンから逃げようとします。しかしゴブリンはバカだか間抜けではないとは何とかスレイヤーさんの受け売りですが、ゴブリンは逃げるハルヒロ達を発見し、背後から弓で攻撃をし、マナトの背中に命中させます。

命がけで逃げた一行ですが、マナトは力尽きて倒れてしまいます。誰も回復魔法が使えないので急いで応急措置をし、神官ギルドのマナトの師匠の元へ向かいます。中田譲治さんが演じるホーネン師の良い声・・・を冷静に聞けるほどリアルタイムで見ていた私も余裕が無かったかもしれません。

結局マナトを蘇生させることは出来ず、丁重に葬らなければ3日後には歩く屍となるとホーネン師から言われます。残念ながらマナトは死んでしまうのです。その後は挿入歌とシホルの鳴き声が流れ各々の水彩風の静止画が流れます。ここは今見ても衝撃的な展開ですね。


さて、序盤でメインキャラが死ぬアニメと聞いて私はまず最初にまどマギを思い浮かべます。私が見てきた範囲で話すとまどマギを基準にするしかないのですが、まどマギ以降そういった展開をしたアニメを数本は見てきました。中にはあえてそういう展開にして次の回で早々に生き返らせるというパロディみたいな事をしたアニメもありましたけどね。(ヒント:干支をモチーフとしたえ○たまというアニメ。続編やってほしい

しかし正直な所3話とかで早々にメインキャラが死ぬアニメで良かったものはありませんでした。今思い返しても安直だったというか真似た真似てないは分かりませんがまどマギの二番煎じ感は出ていたんですよね。もうみんなそういった展開は懲り懲りだという空気が出ていました。

ただグリムガルだけはそうじゃないと私は言いたいのです。ファンタジーものでありながら、1話でゴブリンと戦いながら「これは命のやり取りだ」「ゴブリン達も必死なんだ」と言ったたった数分のシーンでこのアニメは何か違うといった雰囲気を出し、掴みはバッチリだと思いました。

そこからはハルヒロ達の地続きの生活が続きます。目が覚めたらグリムガルというよく分からない土地にいて、名前くらいしか記憶もなく、義勇兵となり戦ったこともないのに戦う日々。明日の生活もどうなるか分からない、生きるのに必死といった彼らの姿は、アニメだから非現実的であることは重々承知ですが、見てる側としても何か共感出来る所があったと思います。私が共感した所は2話の感想で書いたのでそちらをご覧ください。

そして4話のAパートで戦う事にも慣れてきた彼らの姿が流れます。たった1匹のゴブリン相手に大苦戦したとは思えないくらいの順調ぶりで、ここから彼らのさらなる躍進が待っているのかと思った矢先に今回のマナトの死です。ここへきて序盤に言っていた「生きるのは簡単じゃない」という言葉が思い出されます。このような1話からの土台の形成と視聴者を取り込む演出によって、今回のような展開は成り立っているのだと思います。さらに死んだのがパーティの戦力的にも精神的にも支柱にあったマナトである事でショックは大きいです。これからどうなっていくのか、もうここまで見たら最後まで見るしかありません。それくらい惹く力があります。

いつになく長々と書いてしまいましたが、今回はここで終わります。次回は新しい子が・・・?

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