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日記:11月7日(月)「映画『羅小黒戦記~ぼくが選ぶ未来~』を見た」

中国で制作されたアニメ『万聖街』の日本語吹き替え版が11月に放送される。それを記念して、2年前に日本語吹き替え版が公開された映画『羅小黒戦記~ぼくが選ぶ未来~』が5週にわたって放送されるという事を知り、いい機会だと思ったので見る事にした。

そして先日全て見終えたわけだが、凄かった。

何が凄かったか、白眉はやはりアクションシーンだ。あのスピードとカメラワークで展開されるアクションシーンは圧巻で、アクションが始まるだけで笑顔になってしまった。終盤で見られるシャオヘイとムゲン対フーシーの空中戦のアングルは、2Dのアニメなのに3Dアニメと錯覚するような立体感すらあった。

人間による森林伐採で住処を失い、人間を恨む気持ちがあったシャオヘイ。同じく人間に居場所を奪われたフーシー達と暮らすことになったかと思えば、ムゲンの襲撃を受け、シャオヘイもムゲンに連れていかれてしまう。
しかし、ムゲンとの旅で人間や、都市で生活する妖精たちを目の当たりにする事で、次第にシャオヘイの中の価値観や善悪の基準が段々と変わっていく。そんな中でフーシー達がシャオヘイを取り戻しに来るが、ここでようやくフーシーの真の目的を知る事になり・・・と二転三転するストーリーも良かった。所々コミカルな所もあり、可愛いキャラデザも相まって緩い雰囲気も挟まれているが、前述の通りアクションになると目まぐるしい展開になるのでそういう緩急、ギャップが飽きさせないのだと思った。

あと、今作は中国で公開されているアニメ『羅小黒戦記』の前日譚となるので、そっちを知っていればもっと楽しめたのかなと思う所もあった。終盤になるとキャラが増え始める上に特に説明もないから尚更そう思ったのだが、それでも「このキャラはこういう能力を持っているんだな」と初見の人を置いてけぼりにしない見せ方をするので、前日譚とはいっても身構えることなく見られるようにはなっている。

中国で制作されたアニメといえば今年も『時光代理人-LINK CLICK-』が日本でも放送され、これも良作だった。衝撃的な終わり方をしたので、早く続編の吹き替え版が放送されることを願っている。

あとは2年前に放送された『異常生物見聞録』も個人的にはツボなアニメで当時色々書いている。


自分はまだほんの少ししか中国で制作されたアニメを見た事が無いが、今回見た『羅小黒戦記』のような良作が出てくるとまた見てみようという気持ちになるので、今後も手を伸ばしていきたいと思った。まずは今週放送される『万聖街』を楽しみにしたい。

あと『羅小黒戦記』は三部作が予定されており、今後2作目、3作目が公開される予定になっている。こちらについても楽しみに待っていたい。

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