アニメ「ぱすてるメモリーズ」のススメ

本当は今期見ておきたいアニメ5選!みたいな内容にしようと思ったのですが、構想段階からぱすてるメモリーズの内容が多くなってしまい、いっそ独立させるしかないと思いこのような記事を書くことにしました。

「ぱすてるメモリーズ」(以降ぱすメモ)はソシャゲ原作のアニメで、現在放送されています。ところで、自分がやっていないソシャゲのアニメって何か見づらいですよね。やってないけど見ていいのかな、みたいな事考えている人いませんか?私もその1人です。

しかし、このアニメは私みたいにソシャゲをやってなくても十分見られる内容になっています。むしろ原作の知識よりも、他のアニメをどれだけ知っているかがカギとなってきます。

☆内容
オタク文化が衰退した秋葉原で、作品世界に蔓延るウイルスと戦いながら、人々の思い出を取り戻すという内容となっています。これだけ見ると至って普通の内容ですが、ほぼパロディのみで話が進んでいくというのがこのアニメの肝になっています。

まず1話はある程度の世界観の説明やキャラ紹介が入って来るような内容だったのですが、2話からパロディ全開で話が進んでいきます。ここから1話ずつ紹介していきます。

※注意

キャプチャーを取れる環境がないので(丁度いい画像を集めるのが面倒なので)画像はありません。


・2話「ご注文は?と言われても……」

2話はごちうさ回でした。上の通り、かなりそっくりに背景を描くという力の入れようです。
これの答えは2話を見るか、本家1期1話を見るか、私の過去のツイートを遡るかなどで確認してください。作中でのごちうさみたいな作品のタイトルは「うさぎさんカフェへようこそ!」。タイトルは大きく変えていますけど、まあ察しはつきますね。
ちなみに再現率が高いのは背景だけでなく、BGMも何となく聞き覚えのあるものだったり、会話も本家1期1話のAパートとほぼ同じようなやり取りがされるなど徹底しています。本当に心配になるくらいの再現率です。
話の内容としては、ウイルスによってうさぎがうなぎに改変されてしまうといった内容でした。そのもじりは分かるとしても、キャラまでうなぎにするとは一体。

・3話「薔薇色の乙女、なの」


こちらに関しては上の記事で事細かに書かれていますので、そちらをご参照下さい。正直このお方に毎回書いていただきたいレベルの充実した内容となっています。


・4話「小学生は最高ぽよ!」
4話はロウきゅーぶ回でした。どの回もおおよそサブタイで察しは付くにしろこれは流石にストレート過ぎます。
まず作品世界に入る前に外でバスケをしている女の子を見つけるのですが、とにかくもっかんそっくりです。泣きぼくろまであります。極限までキャラデザを似せてくる攻めの姿勢が潔いです。シュートを放とうとするシーンで私は、「見て、絶対翼生えるわよ」とスーパーに張り込む万引きGメンの如くそのシーンを見ていたのですが、案の定そうだったので逆に安心しました。
他にも女の子が2人いて計3人登場するのですが、どことなくロウきゅーぶのキャラ5人を合わせたようなキャラデザになっています。
作中のロウきゅーぶみたいな作品のタイトルは「みにばす!」。タイトルは大きく変えていますが、ロゴがまんまそれです。
内容はといえば、作中世界には女の子は登場せず、昴みたいなキャラからバスケを教わり、ウイルスとバスケで対決するという話になっています。この昴みたいなキャラがまだガチロリコンという、もういっそロウきゅーぶサイドから怒られた方がいいくらいのぶっ飛び具合になっています。


・5話「こうこうこう、ですか?」

最初公式HPでサブタイとか予告を見た時に、一体何のアニメだろうと思っていたのですがりゅうおうのおしごとでした。それならこのサブタイにも納得がいきます。最近過ぎて逆に予想出来なかったというか、そもそも先行カットに将棋ではなく麻雀をしているシーンがあったので分かるわけがありません。ロウきゅーぶに続いてまた小学生かと思っていたら、作中でもまた小学生かみたいな事を言っていて笑ってしまいました。作中タイトルは「しょうおうのおおしごと!」です。
内容はまず原作通り大阪が舞台で、大きな亀みたいな姿のウイルスが登場するのですが、詰将棋を解かないと倒せない上に誰も将棋が分からないというピンチの中、あいちゃんみたいなキャラに助けられ、囚われた師匠を助けに将棋会館まで行くという話です。

各回の内容はこんなところです。

☆共通する特徴
さて各回の大まかな内容は書きましたが、ここでどの回も共通している特徴を挙げていきたいと思います。

・極限まで似せてくる世界観とキャラデザ
とにかく舞台がそっくりなんですよね。上記の通りごちうさも本家に並ぶクオリティですし、他の回でも確かにこんな感じだったと思わせる仕上がりになっています。この辺は元ネタへのリスペクトを感じますよね。
そして限界まで似せてくるキャラデザ。流石に髪色を変えるなどの大きな変更はありますが、攻めの姿勢が感じられます。むしろキャラデザが全く違うと、背景はここまで似せてくるのにキャラは全然似てないじゃないかと思ってしまうのでこれでいいのでしょう。というかパロをやる以上はもう徹底した方がいいですね。

・もったいないくらい豪華なキャスティング
パロディキャラに元ネタキャラの中の人を呼べるわけがないのでどうするのかと思っていたら、普通にメインキャラを張れる声優陣がそろっています。たった1回きりの登場かと思うと勿体ないくらいです。具体的にどなたかというのは是非本編を見て確認してみて下さい。

・とにかくパロディ、何を犠牲にしてでもパロディ
最初の方にもほぼパロディのみで話が進んでいくと書きましたが、会話、決め台詞、設定などウイルスとの戦闘以外はほとんどパロディで通します。中には他のアニメのネタも入れてくるカオスっぷりです。元ネタを見たことある人ならあぁあれね、とすぐに分かると思いますが、全く知らない人が見たらどうなんでしょうね・・・。恥ずかしながら私もローゼンメイデンを少ししか見たことないので3話はいまいちピンと来なかったのです・・・。順番は逆になりますが、ぱすメモを見てから元ネタとなったアニメを見るのもいいかもしれませんね。

そういうわけで稚拙ではありながらもぱすメモの紹介を致しました。そのセリフ言いたいだけしょ?とかそのネタやりたいだけでしょ?みたいな感覚でパロディを入れてくるアニメとは違い、全てにおいて徹底している所が逆に清々しいので一見の価値はあります。まあ上記の通りパロディが肝だと思っているので、それを否定したら全体を否定することにつながりかねないのですが・・・。
見たことなかったけど少しは興味出てきたという方は今がチャンスです。まだ5話しかやってないので十分追い付きます。是非見てみて下さい。
ちなみに6話はハムスターとか言っているので、もうあれしかないのだ!と言いたくなりそうな内容になりそうです。本当にそうだとして急に元ネタが深夜アニメじゃなくなる辺り範囲は広そうですね。

あとぱすメモがいける口の方は同じく秋葉原を舞台にしているAKIBA’S TRIPもいけると思うのでそちらもオススメします。

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