「灰と幻想のグリムガル」感想 #7

先週に続いてメリイの過去の話を聞く一行。そこへ吹き抜けにもたれ掛かるメリイのカットも入ってきて、私が生足に興奮している間にも話は続きます。ハヤシは、自分は確かにメリイを地上に連れて帰ったが果たしてそうなのか、今の彼女は抜け殻であの場所に心を置いてきたままだと、今のメリイの状態を的確に説明します。後で失ったものに気づかされるという悲痛の話でメリイに関する過去の話は終わります。ここはマナトを失ったハルヒロ達にも通ずる話ですね。マナトを失って、ヒーラーとしての役割も、戦術も、いろんなことをマナトに任せっきりだったと後で気づかされます。失ってから気づくのは遅い、考えればわかる事ですが、それが原体験として彼らを苦しめるのです。

そのあとメリイとこれからどうするかという話をするのですが、メリイばかりが苦しいから優しくしてくださいって言うのかというランタの言い分は分かります。ただ、そこについてお互い傷を舐め合うわけにはいかないでしょう。そこで仲間だと思わなければメリイも仲間と思ってくれないという話をして、次の日メリイに会うわけですが、メリイの過去の話を聞いた昨日の今日ではやはり変な空気が流れます。ハルヒロはメリイに対して事細かにマナト、自分たちパーティについて、そして何で仲間かよりも今仲間かどうかという話をします。お互いパーティメンバーを亡くしてその喪失感から抜け出せない状況でいるのですが、だからこそ後で無くしたものに気づく事がないように「今」どうかが重要なのだと思います。酒場での話がここに効いてくるのだと思います。

そこからメリイと少しずつ上手くやっていこうとします。最初は食事に誘っても来ませんでしたが、来てくれるようになりましたし、ランタのくだらない話にも返事をするようにもなりましたし、話をしたことで変化が出てきます。

それからのハルヒロ一行ですが、酒場ではゴブリンスレイヤーと揶揄されながらも毎日ゴブリンを狩っていきます。ところで前期まさにゴブリンスレイヤーというアニメをやっていたので、再放送とはいえ次クールにもゴブリンスレイヤーというワードが出てきたのはある意味奇跡ですね。というか「ゴブリンスレイヤーと呼ばれて」というサブタイの回があったのを忘れていました。ゴブリンと聞いて思い浮かぶアニメでまず間違いなくグリムガルは思い浮かべますが、流石にアニメのサブタイまでは事細かに覚えてませんね・・・。

話を戻しますが、みんな装備も整ってきて、またまた強くなっています。そして皆で「いよいよだな」という話をします。何がいよいよなのかはもちろんあれしかないでしょう。それはまた来週書きます。

グリムガルに突然やって来て、半ば寄せ集めでパーティを組むも仲間意識が生まれて少しずつうまくやっていった所に仲間を1人失う、というのがまさにハルヒロ達とメリイがグリムガルに来てからの歩みになっています。メリイがパーティメンバーになったのは偶然だったかもしれませんが、似たような境遇だったからこそお互いは出会う運命だったのではないでしょうか。まあこれはあくまでも物語なのでメタ的に考えると、新キャラは特に暗い過去も無いし今苦しんでいることも無いけどとりあえずヒロイン追加して次の展開へレッツゴー、みたいな感じだとじゃあ何でマナト死んだの?って話になるので、ハルヒロ達が次へ進むためにもメリイという存在は重要だったのでしょう。そうすればずっとマナトと向き合うことも出来ますしね。(マナトの出番も無くならないし)

もう7話なんですね・・・。2月もとっくに半分過ぎてますし、グリムガルは再放送ですけどこうしてあっという間に冬アニメって終わるんですね・・・。

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