芸能界という異世界とSnow Man

タイトルにある通り、私は“芸能界”という世界をこの世のどこかに存在する異世界だと思うようにしています。
リアルのようでリアルじゃない世界。
“芸能人”は骨格や姿勢などの姿形はもちろん、特別なスキルやオーラなど一般世界のそれとは明らかに違うものを持っている、選ばれし人たち。
お仕事の時だけ通行証を使って、その異世界に入ることを許されている…というイメージです。
この概念をベースに、いくつか考えをまとめてみました。

番組制作について

私たちがテレビやラジオ・雑誌などの媒体で目にするコンテンツをマーケティングに置き換えて考えると、局の戦略があって、番組が獲得したいターゲット(ファン層)があって、企画内容と役割があって、出演者がいます。
その作られた異世界の中で、芸能人は与えられた役割を理解した上で、自身の個性を出していく仕事をプロとしてやっているんですよね。
芸能人だけではなくて、スタッフも同じ。
ギャラという対価をもらうことで異世界(エンターテイメント)を作り、届けているプロです。
プロだからこそ、そこにはお互いへのリスペクトも理解も配慮も、きっと存在してるんですよね。
私たちには、見えそうで見えないことも多いその境界線。
でも逆に、境界線が曖昧だから楽しめるという解釈もできるのでは?と考えたりします。

視聴者の立場から見ると、企画や演出に対する好き嫌いはもちろん誰でもあります。
主観的な好みはあって当たり前。
でも私は、あくまでも番組を“企画意図を実現するために集まったプロのショー”として見たいと思っています。
「自分がこれをされたら傷つくから許せない」みたいに、全てを自分の身の回り(=リアル)に置き換えて見る必要はないということを意識しています。
芸能人はお仕事として、プロとしてやっているという前提は忘れずに楽しみつつ、その上で主観的な好き嫌いの気持ちは大切にしたいなと思っています😌


SnowManの関係性

Snow Manも同様に、彼らはまず大前提としてプロなんですよね。
エンターテイメントを作り、届けるプロ。
私はデビューしてからしか知らないけど、ここ一年の間でも、私たちの目に見える彼らの関係性はどんどん変わっていってると感じています。

ラウールくんがかわいい最年少という立場から、年上のお兄ちゃんたちを積極的にいじったり。
リーダーとしてどしっと構えていた照くんが、Snow Manの輪の中で無邪気に楽しむ姿を見せてくれるようになったことでグループ全体の雰囲気が変わったり。
最近は、舘さまが積極的にボケてこーじくんがつっこむようになったり。
もっと前だと、さっくんが明るくなったのも、ふっかさんが三枚目キャラになったのも。
全ては芸能界という異世界の中で、9人それぞれが変化しながら、Snow Manをより大きく強くしようと努力を重ねているということなんですよね。
それは、ただの友達や家族だったらしなくて良い努力かもしれない。
その、プロだからこその努力を、私たちの一般的でリアルなものさしで測って、良し悪しを判断したくないなって思っています。

私はダンスや歌などのパフォーマンスを磨くのと同じように、オンタイムの関係性も立ち位置もリアクションも、全てSnow Manのために成長させようと努力するプロ意識の高さこそ、Snow Manの魅力だと感じています。
そしてこの魅力は、ファンである私たちだけじゃなくて、一緒にお仕事をしているスタッフさんにも伝わっているんじゃないかなと思うんです。
そういう姿勢に魅力を感じて色んな試行錯誤の機会を与えてもらえてるんだとしたら、どんな仕事も彼らにとっては良い経験ですよね。
企画や演出の好き嫌いはあるにせよ、ファンとしてそういう視点は持っていたいなと思っています。

🍀

こういう意見もあるんだなということをただ知ってもらいたくて、この文章を書いています。
芸能界という異世界で、どうにか頭一つ抜け出そうと努力する推したちをサポートしたい。
私たちがその異世界とリアルの境目を見失うことで、推しの努力を否定したくないから。

こんな文章を書いていたところ、ワイドナショーでかなりタイムリーに“容姿いじり”の話題が出ました。
これはぜひ、記事ではなくてリアルタイムで見て欲しかった…!
芸人さんが、芸能界という異世界にいるからこそわかるリアルな世界とのズレに葛藤していることを赤裸々に話していて、そう、それが言いたかったー!!!と思った次第です。

ワイドナショーに出演していた、EXIT兼近さんのtweetを置いておきます。

結局は多様性なんですよね。
全部ダメじゃなくて、色んな見せ方があっていい。
異世界として、サーカスとして。
一歩引いた視点でエンタメを楽しめるようになったら。

そんな事を考えた一週間でした。